2019-06-14
・ちょっとゼロドラについて妄想中。…何か凄い長文になってて自分で笑える。

・元々闘神士が必要としていたのは、妖怪魑魅魍魎と戦って世界を護る為の力>符だけじゃ心許ないので>世界を構成する守護者(節季)であり調整力でもある式神の力。
式神は節季から生まれた存在なので、世界の創った存在と言える。人は文明を得て世界の守護者たる(自分らの世界は自分で護れや的な)役割を担う事にはなったが、世界から言って仕舞えば式神と云う「力」がレンタルされる仕組みはあった。
…〜ので、元は漫画版ツクヨミさんの様に符で、と言うかノーリスクで闘神士と式神は自由に契約するのが普通だったのでは説を提唱。
然しそれだと才能に左右されるし、式神を意の侭に扱うのは難しい。

・そこに来て神操機の役割が「式神を人間が使役(調伏)する為の道具」な訳です。式神と契約者との心を繋ぐ事で、敗北した時心が反動を食らうリスクを背負う事になった反面で、式神の権能を闘神士たちは自在に扱える様になった。
結果、試されはするけども世界のバランスは良くなった。
・さて、この時点で神操機と言うのは元々人間(闘神士)作では無い気がします。式神と闘神士との心や絆を重視している事や、強さの為には良好な関係が必要と言う道徳の修行みたいな設定からも、式神や世界や太極の神(ってあやふやな言い方になるけど)からの、式神レンタルに付随した授かりものなのではないかとかなんとか。

・……で、妄想ですが、零神操機はその原型で一番最初のもの(つまりオリジナル)。即ち世界作。
続く神操機は宗家の特注品を含めて、零を元にして人間(闘神士や術者)が作成したもの。なのではないかと。
・〜何でその妄想に至ったのかと言えばぶっちゃけ、漫画版でゼロドラが当初から名落宮に「封印」されていた点。
人間の手ではなく、式神の領域に、しかも多くの式神の忌避すべき場所である名落宮に、人間の(闘神士の)行使するアイテムが「封印」されていると言う不思議な経緯が謎過ぎるゆえ。
・つまりゼロドラは闘神士の為の道具でありながら、式神の管理下に置かれていた訳です。何故かと言えば、人間たちが自分たちの扱い易い様に模倣し改良した神操機とは異なって、未だ未知の要素があり(人間に扱いきれない部分があり、と解釈しても良いけど)、それだけ危険を孕んでるから。
漫画版が終了してから、ヤクモがわざわざ名落宮に再封印しに行っている(らしい)所からも、通常の闘神士業務(業務て…)には不必要な程の力を秘めているのではないかと。=人間作では無いんじゃないの、と。
・とは言えヤクモは「俺の真の力だ」とか言っちゃってるし、ラクサイ様もホイホイ持って行かせてるしで、普通にヤクモ専用装備になってる訳ですが…。
まあ多分にヤクモならその危険性を熟知していてなお正しく扱えるって所なんだろうけど…(苦しい)。

・一方闘神機は明らかに人間(闘神士)が自分らの為に、式神を効率的に使役するべく作ったアイテムなのが明らかです。
心なんてあやふやなもので式神と繋がる面倒さやリスクを排除して、言霊である『名』で縛る事で式神を闘神士の意の侭に扱える様にした。(飽く迄基本的な機能面での話)
式神のパフォーマンスは結果的に低下するけど、式神が倒されても闘神士が記憶を失ったりするリスクは無く、言って仕舞えば弱い闘神士でもノーリスクの覚悟無しで安全に扱える様になった。と。
・…と言うか寧ろ神操機は数少ないし(地流の量産型はミカヅチ社製だったりしてなー)、危険過ぎるしで、闘神機に因る簡易的な式神の使役の方が主流になるのも無理の無い話かと。
(…で、小ヤクモさんが刻を渡って零神操機を使っているのを目撃した闘神士たちに因って、五年間の空白で神操機の強さが見直される様に歴史が微少に改竄された、と言う説を更に提唱したい)

・ともあれですよ、零神操機の機能って別に、五体の式神を同時に降神出来るとかそう言う事じゃない筈。多分に闘神機でもやろうと思えば同時降神自体は出来るんじゃなかろうかと。闘神機壊れそうだけど。
ヤクモが通常の神操機を持ってないんで、比較しようが無いしで何とも言えないですが、重要なのは、「ヤクモが五行の力を行使出来る」点と、零神操機の機能が「それ専用に尖ってる訳じゃない」と思しき点。まあ普通はそうでしょう。漫画版のコゲンタは普通に一体契約でしたしね。誰も彼もが五行五体と契約とかやらかすまい。
・五行の力は他の五行を相克する。つまりどんな式神であっても、どんな現象であっても、五行の属を持っている限りは、ヤクモのでっかい気力で行使される、五行同時行使である五重塔結界で封印されるし、五行のこもった相輪でどりどり貫かれると言う結果に抗う事は出来ない。筈。
・キバチヨ大降神はマサオミとキバチヨの根性で一時を凌いでただけに過ぎない。ぶっちゃけ抗い過ぎたので、ヤクモの力の負荷をまともに貰ってマサオミの神操機はブッ壊れたと思われるので。
(キバチヨ自体はウツホが一時的に契約をマサオミから取り上げた事で、負けて帰結する前に留められた)

・……で、じゃあ零の力とはなんぞや?と言う当初の疑問にぶち当たる訳です。
設定は不明だし妄想と辻褄をもよもよするしか無いと言うのが正直な所なので、色々駄々漏らしながら考えますれば…、
『力の方向性』なんじゃないかと、現状の妄想はそんな結論に着地中です。
・前述通り、五行の力は五行に相克する。それだけならば全方位弱点無しってだけの話なんですが、ウツホの行使した四大天の力=節季そのものであって五行をも内包した、言って仕舞えば全てを生む『有』の力とヤクモの(五行の)力とが衝突した時に、全世界の時空を歪めかけた、と言う点が問題。
五行同士が互いに相克し合ったら(当時はそれで反発が起こったと考えてましたが)、普通は綺麗に打ち消されて終わるか、力勝ちした方が純粋に勝つかでしょう。
実際ヤクモ人柱後の、ナズナ、ソーマ、ムツキ、テル+ユーマらはそれぞれの行の力を大降神で四大天にぶつける事で勝利しています。つまり五人揃ってヤクモ一人分。同じ理屈ならヤクモの五行の力が四大天と衝突する「だけ」では、時空が歪む様な異常は起こらなかった筈。
・然し、『有』であった四大天を、節季を、世界の理を、ヤクモの力は打ち消そうと衝突して仕舞った。それに因って世界はあわや崩壊寸前に。つまりは五行+αの何かが、四大天の力とあの時干渉したのではないかと仮定します。

・そこで、零神操機に因る五行の行使(五行に限らず)は『零』と言う方向性に向かうものと想定します。純粋な「力」として放たれたそれは、零神操機を通じて零へと還元しようとする。「無」の様に消すのではなく、リセットしようとする感じの方向性。
・通常状態で零神操機を扱うと、ただ式神の力を大きく引き出す程度の付与力しか持たない様に見えるけど、実際は式神や妖怪を消滅させるのではなく世界に還元する(式神は倒されると正に元に戻るけど)為の力を、零神操機は持たされているのではないかと勝手に想定。
(漫画版ラスボスになる太極神ランゲツを相殺したのは同じ白虎のコゲンタって言うか、零神操機で行使されたコゲンタの力と言う認識。なので太極神は一時的に零に戻って消えて、ランゲツは式神として帰結した)
つまりは四大天と言う節季を司る力を、零にして仕舞おうとした事で、「うちゅうのほうそくがみだれる!」になった、と。
……どうですかねえ。うん。

・これはウツホが四大天の力を行使する特性を持っている以上、ヤクモには抗い様がない。零神操機を使えば世界の理を破壊しようとして仕舞うし、仮に零神操機を手放したとしたら、ナズナ、ソーマ、ムツキ、テル、ユーマのタッグと同じ状態になれるので四大天を倒す事は出来るかも知れませんが、他の神操機余ってないですしねえ…。
ウツホ側には「世界がどうなっても良い」と言う前提があるだけに、純粋に相手が悪すぎる。最強カード同士のぶつかり合いなんて所詮そんなもん…。

・ちなみに46話以降の「無」を相殺してた結界は、純粋に五行五体の式神の持つ、五行と言う「有」をぶつけただけと思われます。零神操機経由の攻撃行為では無い為に「零」ではない。(=四大天にぶつけた力とはやっぱり違う筈)
(ウツホの「無」と五行の「有」との衝突面は、四大天の時と違って歪みを起こしていなかったので、単純な相殺に因る時間稼ぎと解釈出来るかなと)
・ちなみにヤクモが人柱(物理)になったのは、自分自身が式神たちの力を放出し続ける為の機能を有するものであれば良いと言う、ただの手段なんじゃないかと。単に父親と同じ途辿ってると言うネタ的演出だと言うのは、メタいけど多分正解。
寧ろあの為に伏魔殿に向かった感じなんですよねえ彼…。ウツホに自分では勝てないと言うのは解ってたので、最悪自分が無を相殺して防ぐしかないよな的な。

・…………とまあ、そんな感じの妄想をこねこね。一行で言うと、「零神操機は別に五行専用じゃなくって、零への還元力を持ってるんだよ」と言う妄想設定でしたとさ。そんでその特性がヤクモの行使する五行と相性が良すぎるのが現状。五行を使う。相手は死ぬ。みたいな究極必殺になりますそりゃ。
・然し、その力は下手を打てば、「無」ほど酷くなくとも「零」にしちゃう、そんな代物である為に、危機感を抱いた式神(ラクサイ様)はゼロドラを人間の手に渡らぬ様に封印。
が、太極神と言う災厄の力そのもの(元々は世界の調整力ですが)に因る危機が訪れた為、太極神をリセット出来るのは「零」しか無いからと、ヤクモに零神操機を託す事にした。…と。


・あと、ちょっとズレた話になりますが。
五体同時降神の時とか、ヤクモがゼロドラから一振りで符を現出させてる様に見えますが、アレは実際の闘神符ではなくて、ヤクモが自分のイメージで顕現させている、コンソールと言うかまあそう言った類の役割を為す、ヤクモ自身の気力で形作られた一種の標みたいなもんだと解釈してます。(最近だとカードをぱっと目の前に拡げる画みたいで、今にもデュエルとか始まりそうです)勿論符でも同じ事は出来るけど。
実際頭の中で式神たちに指示を出すだけで界門チェンジや結界の楔を打つ事は多分に可能だけど、見た目解り難いと言う視聴者への配慮(メタ)と、ヤクモ自身がやり易い、やり難い、とかそんな理由で。
通常状態で符を使う時はマントの中からスッと、どっから出したの?的な取り出し方してるし、幾ら零神操機とは言え闘神符を無尽蔵に生み出せる訳はないだろうし…。
(まあ実際あの世界、符は皆さんどっからともなく大量に生やして来る事が多いですが)