2019-07-03
・7/2は式神72体にちなんで、式神の…もといおんみょの日でいいじゃない!と耳にしてテンション爆上がりしました。
・…と言う訳で前回に続けて、「伝説」の闘神士さまの立ち位置の話でも。 ・天流は組織力的にはバラバラのボロボロ状態。宗家がいないだけで纏まりを欠いた状態に成り下がるとは…。 ・…言うてそれから1000年間は保って来たので、まあ頑張ったと言えるかと。恐らくは鬼門を護る=太白神社と言う組織として、バラバラなりに「宗家さえ戻られれば…!」の一念でなんとかやっていたのだと思われます。メンタル強すぎやしませんか。 ・マホロバは当時そんな天流最強の闘神士であり、彼の高弟たちを含めたチームはある意味天流唯一の真っ当な実働組織だった感があります。鬼門を護るだけの天流の使命を通り越して関空で百鬼夜行──要するに妖怪退治に励んでいた辺り、各地で妖怪退治に励んでいたのではと推測出来なくもないです。百鬼夜行が出たポイントが鬼門だった可能性もあるけど…。 ・ともあれマホロバと高弟たちの起こした事件は、状況としては天流の内輪揉め。但し世界崩壊レベルの。 結果、マホロバらが倒れた事で天流闘神士たちは一気に数を減らした訳ですが、その代わりに「伝説」の闘神士をゲット。 しかもヤクモさん、四神の白虎との契約満了後には、四神の青龍を含む五行五体の式神たちとの同時契約なんて事もやらかしています。 ・バラバラで、他に「名」のある闘神士を失っていた天流的には、それこそ宗家が戻るまでの繋ぎと言っても良い人材なのは明らかです。何としても、その宗家が戻ると言われている地である京都の太白神社に置いておきたかった事でしょう。 宗家帰還の気運もあって、太白神社本殿からは闘神巫女のナズナが派遣されて来たりもしているしで、京都の太白神社が天流にとっては重要な場所であったのが伺えます。 ・まあ結局天流はバラバラなので、テルなんかはヤクモの事を知らなかったと思われます。 ・りっくんはコゲンタのお墨付きや、「伝説」の前情報があってもなくても純粋に尊敬に至ってました。強さは勿論、なんかこう闘神士として振る舞う姿に圧倒的カリスマが潜んでいそうなのが理由な気がしないでもないですが…。 ・リュージ君も「あのヤクモって兄ちゃんもいるし大丈夫だろ」と、初対面で会話なんて無い状況だと言うのに、要約「リクを探しに行ったのはあの人だから大丈夫だろ」的な謎の太鼓判押してますしね…。一般人なのに。 ナズナやソーマが行ったから、と言うよりは年長者の名前を出した方がモモちゃんが安心すると思ったのかも知れませんが、実際戦っている姿を目にした事のある二人の方が安心感ありそうな気もしますけど。 ・地流にとってそんな「伝説」は、多分に単純に時代を超えての「伝説」としては語られてはいると思いますが、敵視の方が多分に強かったでしょう。天も地もない様な太極神の災厄は、当然地流にも妖怪の増える危機として当時立ちはだかった一大イベントであったと思われます。 そんな太極神を退けた張本人とは言え、地流的には「敵」である天流にそんな強者が誕生した事は相当に危機感があった事でしょう。内輪揉めで天流の内部崩壊を招いてくれた点では「ざまあ」とか思われてそうですけど…。 ・少なくともヤクモの名乗りが「天流のヤクモ」であっさりと通じて仕舞う程度には、またその「名」を知って動揺する可能性がある様な扱いである事は確かかと。 (ヤクモがほいほい名乗っていたのは、自信は勿論だけどその意味もあるのでは) ・恐らくそんな経緯も含めて、地流は京都の太白神社を襲撃したものと推測出来ます。天流宗家の戻る気運も出て来たからこそのタイミングですが、そこに居た筈のヤクモが伏魔殿サバイバーで留守がちにしていたのもあって、ミカヅチは襲撃を実行させたのでしょう。ヤクモが不在でなかったら襲撃は多分に叶わなかった筈ですし。 多分にメインの狙いは月の勾玉捜索だと思われますが、あわよくば…、なんて可能性も視野に入れていたとしたらちょっと怖い所です。闘神士とか言うレベルではなく、社会的な権力や影響力を持っていると言う意味では、矢張りミカヅチは「歴史の陰に潜む」闘神士としては有り得ない異例の存在なのでしょう。 ・さて、アニメ終盤では今までヤクモと地流との接触はゼロだったのに、急に色々と出て来ます。 マサオミやテルと言う年長者すら呼び捨てにするソーマに「さん」付けで呼ばれ、敬語で会話され、幾ら重傷中とは言えめっちゃ気遣われたり、指示を大人しく聞いたりする辺り、矢張り地流の間でも「天流のヤクモ」は「伝説」の闘神士として畏れ語られていた可能性は高いでしょう。 ナズナが畏まって尊崇している、ってだけであれば普通ならソーマの事なので逆に反発したり冷めちゃったりする気もしますしね。 ・人柱後は、その姿を目の当たりにして純粋に畏敬を憶えたと言う感もありますが、ムツキやMSSの闘神士たちはごく自然にヤクモの意志を護って戦っています。これもまた、「伝説」の闘神士の前情報と言うか、そう言ったものが地流の間にあったのだと言う推測を裏付けてくれているのではないかと。 ・特にMSSのメンバーたちは、闘神士を降りて仕舞っている者も含めて、最終話で皆してヤクモに縋り付いてたり、肩貸して引きずったり、飛び出しそうなのを引き留めたりと、お前らどれだけ伝説の闘神士(※重傷中)に期待してるんだよ的な感じに。 尤もヤクモも「こいつらだけでも何とか外に…」と、余裕さえあれば面倒見る気満々でいるんですけどね。 ・あのユーマでさえも「あれは…ヤクモ?!」とナチュラルに知っていました。 41話では正直「遭遇した」とは言えないレベルの、遠目に顔さえ解らない有り様且つ、りっくんが「ヤクモさん!」と呼んでいるのを聞いていたとして、人柱になった姿を見て「ヤクモ=世界をも支えられる凄い闘神士」と言う認識に即結びつく訳は無いので、矢張り「伝説」の話や畏怖、容姿を含めた情報は地流の間に普通にあったのだと思われます。て言うか思います。 ・神流は…、伏魔殿サバイバーしていたら喧嘩ふっかけられた(要約)、とヤクモ自身も言ってるので、作中に登場出来なかったモブ神流勢力をほぼ単独で減らして回る結果になっていた様な気がします。 ・21話でマサオミが、伏魔殿の深い階層にりっくんが落ちたと聞いて「それはまずいな」と即断していた事と、「貴様が天流が闘神士、ヤクモとやらだな!」とタイシンが話も聞かず暴走していた事とを思えば、神流ってそう言う人々なのだと思われます。 古い…もとい古すぎる人間且つ天地流派に取り敢えず恨み骨髄、と言う精神が出過ぎていて、話し合いの余地が無い。だからこそマサオミは、りっくんが神流と遭遇したら命を狙われる危険性がある(しかも大降神後のコゲンタでは戦闘が出来ない)と即座に判断して、自ら助けに行くと言い出したのでしょうし。 ・まあそんな様子を見れば、ヤクモが今までどれだけ問答無用に襲撃されていたのか察するに余りあると言うか…。そりゃ闘神機が壊れるぐらい戦う羽目にもなります。 ・神流的には時間が停止していた上に年代ジャンプしてきているので、当然「伝説」の経緯は伝わってないでしょう。それもあってマサオミは天流のヤクモの存在を全く知り得ていなかった。地流に潜入していたタイザンも、名前や情報ぐらい耳にした事があったとして、肝心の時間と功績の堆積でもある「伝説」の偉業そのものを知らないので、驚異レベルを正しく把握出来ていなかった可能性がありそうです。 ・ともあれ、動いていた神流の中で、ヤクモに対する危機意識を一番抱いていたのはマサオミで、タイシンもショウカクも初見は舐めプでかかっています。 後者二人は最後まで、馬鹿にする様な態度を崩さなかった辺り、矢張り「伝説」を知らないのも勿論、天流如きには大降神やウツホ様の加護のある我ら神流が負ける訳ない、と言う強気がありました。 ・……まあ五行を使うと言っても悲しいかな、究極必殺の勝ち星は作中タイシン相手の一回しか無いんですよねえ…。これは神流に舐められても仕方のないレベル。ほんとウツホとヤクモとは戦闘に於いての相性が最悪だと言わざるを得ない。 ・ちなみにアニメ作中で行われた具体的なカードは、 タイシン●─○ヤクモ ショウカク▲─○ヤクモ マサオミ▲─○ヤクモ ウスベニ(四大天)▲─△ヤクモ この通りで、ショウカクとマサオミはウツホの横槍が入らなければ実質黒星だったんですが、実質勝数一回。 ・……あれ。結果「伝説」の闘神士さまは地流に一番畏敬を払われていると言う話になったね……? |