2019-07-05
・以下、流派の差と言うか違いってあるのかな、と言うお話から気付いたら何か発展してました。

・普通は流派って言うと、教えが違う、スタイルが違う、やり方が違う、志が違う、とかそう言う事で生じる謂わば派閥の事ですよね。
でもぶっちゃけ闘神士は式神を使役したり符や術を使ったりして人ならざるものを調伏ないし討伐する、と言う点でどの流派も共通しているし、印の入力に違いがある訳でもないので、分派したのは役割分け(神流除く)の為。
…となると天と地の結界とか封印とか、流派毎に技術は同じ筈なのでどうやって区別してんだろうな?とかかなりどうでも良いお話。

・そもそも、闘神士は歴史の陰でひっそりと世界を護っていた人々のこと。
1200年前のウツホ封印以来、封印を護る天流と、漏れ出した妖怪を退治する地流に分かれた…とかなんとか。
…この時点で明らかに地流側の方がブラック過ぎるんですが、当時から文句とか出てなかったんですかねえ…?
・またこの明らかに差のある役割分担と「天」と「地」と言うワードのイメージからも、天流と地流には身分差があったとも取れます。
・ちなみに神流はウツホを慕いor従ってた人々らしいです。神流だけ明らかに流派でも何でもないんですがそこはそれ。

・その200年後には天地流派は明確に分かれています。主に色が。
流派は衣装が違うとか言うレベルでの差異ではなく、印や符のエフェクトカラーまで変わっているレベルなので、三派閥は200年の間に明確に異なった──言って仕舞えば人種の差の様な絶対的な「別のもの」に区別される様になった様です。
作中よくあった「天流だけが通れる結界」「天地宗家で無ければ解けない封印」など、最早闘神士と言うひとことでは埋まらない様な明確な違いがDNAレベルで発生している感じですね。
・流派章は装備する事で各流派をオートで判別する様なので、やはり流派の違いとはDNAレベルでの区別なのでは…?基本的に闘神士は一子相伝で家系が継いでいく様ですし。寧ろ流派の区別を明確にする、その為に流派章が作られた可能性があります。
・リクのおじいちゃんのソウタロウの様に、闘神士になれなかった人でもエフェクトカラーだけは自分の流派に沿ったものに絶対になる様ですね。
・以上以下、アニメの解り易い表現とかNGワード。


・……と言う訳でして、流派の違い=家系、血筋、と言う説を唱えます。
・流派と言っても前述通り「式神を使役」し、「妖怪を退治したり」「鬼門を護ったり」「ウツホ復活を目論んだり」するだけでは闘神士と言う職業に何ら違いは無いでしょう。
実際、1200年以上前は闘神士は天も地も分かれていなかったと言われています。恐らくは差別化の必要性が無かった故。
・分裂の原因はウツホ封印後の役割分担。……ので、普通に考えれば最初の分裂は矢張り「流派」=「身分」ないし「血筋」で分けたと捉えるのが妥当なのではないかと。
氏(うじ)で一族が纏まったのと同じで、遡れば天一族、地一族と言ったそれぞれの家系が、それぞれの役割に分かれた。
分裂当初の、一番最初の天地宗家は兄弟や親類縁者だった、と言うのが始まりかも知れません。
・役割の分担の時点で流派として明確になった事から、それぞれを区別する為に流派章やカラーリングでの差別化が作られたのだと思われます。
つまりは、流派章が装着者に応じてオートで紋章や色が分けられるのと同じ様に、神操機や闘神機にもそう言った制限を持たせたのでしょう。
・こうなってくると、天地の差は役割の差、と言う理由をつけて、厳しく流派間を区別していたのだと推測出来ます。

・……重ね重ね、以上以下アニメの解り易い表現だからと言う理由はNGですから!
そんなメタ理由に作中設定に応じたこじつけをするのが目的ですから!


・そんな天地は役割を分担してからその明暗までもが分かれる事となります。
基本、鬼門を護ると言う名目で動かない天流は、伏魔殿の富を得る事で貴族の様に御殿で暮らし、時にはリクの両親の様に伏魔殿の中に穏やかな領地を作りそこに潜んだりもしました。天流全盛期から斜陽の見え始める頃の、伏魔殿の有効活用エンジョイタイムですね。
ぶっちゃけリクの母「ショウシの君」の名前元は年代的にも恐らく藤原彰子。明らかに貴族女性を意識したものです。
・さて、宗家は純粋に「血筋」で受け継がれているのは間違いの無い話です。ショウシの君の家系が宗家の家系で、リクの父(イッセイだっけ…?)は入り婿。
「自分よりヨウメイの方が強い」と彼は言っているので、恐らくは宗家の親類縁者の一人である闘神士だったのでしょう。宗家ともなると血筋重視で、当時なら親類や近親婚は珍しい話じゃありませんし、中でも血の濃さor優秀な者が選ばれるでしょう。
つまりリクの父はショウシの君の従兄とか、そう言う可能性もあると思います。
実際、闘神士の能力も、血筋で左右される要素が大きいと言った描写は作中にもありますしねえ…。少なくとも恋愛結婚は無理でしょうし、盆百の闘神士と宗家の娘が婚姻出来るとも思えません。
・また、闘神士の命を奪う神流の所業をしてヤクモは「そんな事をすれば闘神士の血を失うぞ」と非難していますので、闘神士は明確に血筋に因ってしか生じない(=神操機にその制限を持たせてる可能性)と言うのは多分に正しいと思います。
・残念ながら、リクのおじいちゃんのソウタロウは血筋の薄さ故に闘神士にはなれず、符使い程度に留まってる事になったのでしょう。それでも鬼門を護る役割や闘神士の知識を持ち続けていた辺り、闘神士の家系は脈々とその伝承を残しているのだと思われます。で、時折血の濃い子孫が生まれれば闘神士になれる、と言った具合なのでは。
リナちゃんも術者(巫女)の才能を持つ者(=霊感と言うニュアンスで扱われていましたが)と作中では仄めかされていますし、元々闘神士や巫女の家系にあった者で、突然変異的に高い能力を有して生まれた、と言う感じなのでは。
(リナちゃんに関してはもっと肥大化した妄想もあるのですが、それはまた今度)

・ともあれ宗家以外の天流一族も(血筋は同じなので)宗家の周囲で親類縁者で纏まったり、能力のある者の血を入れたりしながら、当時の京都で殿上人の様な暮らしをしていたものの、地流襲撃を受けて伏魔殿に沈んで仕舞ったり何とか逃れたりで散逸。
・現在各地に生き延びている天流の闘神士たちは、当時の藤原さんのお家の様に、傍流が増えると各地の鬼門を守護する役割で遠方に派遣され、やがてその土地に由来した氏になったりしながら、闘神士として鬼門を護る務めを果たしていた者らの末裔なのでしょう。


・…そんな、天地流派=血筋or家系説、天流サイドの妄想でした。
ちょっと長くなったので地神は次回に続きます(懲りない)。