2019-07-15
・考察や重箱ではなく、今回は二次創作的なお話。私的マサヤク話を少々がっつりと書き連ねてみたり、書いてた当時を掘り起こしてみたりまあ色々と…。

・えーと私的マサヤク小説のアニメ時系列の裏側での妄想話こと、#1分類分の推敲がようやっと完了しました…。……一応程度のレベルですが。
・十年ぐらい経過してるだけあって、最早見直す事に半端な苦痛は無くなってたんですが、それはそれで、そんだけ長い時間経ってるのに、自分の語彙力文章力日本語力+ストーリー考え力(言い方よ)が全く進歩して無いんだなあって再認識させられたと言いますか…。
・ともあれ、アニメ時系列の裏と言うのも烏滸がましいレベルの妄想左官屋だったのは間違いないんですが、一個一個の話が単発構成でも、マサヤク的な一個の流れとしては全部繋がっていると言う無駄な苦労もあって、当時は書くのに結構苦戦していた様な記憶があるような無いような…。
ざっと流れを考えてから話を分割した癖に、順不同で書いていったのが一番悪かった説。
・…で、#2からはフリーダムなマサヤクに移行した筈なんですが、何か結局捗らなくて首を傾げた侭、ネタを幾つか仕舞い込んで筆を置いたんですよね確か…。


・そんな#1分の設定メモと言うか、当時の計画メモ(粗筋とか流れ確認用)が出て来たので暇つぶしと恥さらしとで晒してみようかと。以下まるまるコピペ。
実際書いた話と内容がちょっと変わって仕舞っている事もあり。

●これは病んだ錯覚なのか
12話直後ヤクモ視点。敵対したとは言え、今までの神流闘神士とは違った為に相手の事を色々考えるヤクモ。
相手が対等だった事もあり、己がただの天流闘神士として見られた事をうっかり喜んで仕舞う始末で、マサオミへの第一印象はそう悪くなかった。

●或いは望んだ幻覚なのか
12話直後マサオミ視点。ヤクモの事を、こそこそ天流と嘘をついて立ち回っている己と真逆に、ひたすら真っ直ぐに正しさでしか動かない様な奴だと判断し、敵愾心と同時に無意識レベルでの羨望もあってターゲットオン。

●落下紅
また戦うのかは解らないけど取り敢えずヤクモ捜索を続けてるマサオミ。が、漸く発見したヤクモは重症で死にかけ状態。
そんなヤクモの命乞いを願うブリュネに、マサオミは倒れた姉に手を必死で伸ばした己の過去の無力感でうっかり共感して助ける事に。

●灰空暮れる前
リクの家で留守番中だったヤクモにばったり遭遇するマサオミ。敵対意識をヤクモにあっさり躱されて出鼻をくじかれる形になった為、伏魔殿で遭遇した事のある暫定神流闘神士ではなく「大神マサオミ」としての態度で応じる事に。
どうせこの姿は偽なのだから、己の裡に湧いていたヤクモへの興味を「好意」として表現してやろうと決め込む。

●夢の解読者
リクの家で過ごす中で、マサオミはヤクモの性質や過去の話、家族についての事などに触れる事になる。
マサオミは、己の演じている「家族ごっこ」をいつか壊す現実である事を再認識しつつ、家族と言うものを大事にしているヤクモが、己の裏切りで果たして傷ついてくれはしないかと屈折して思う。
偽りの家族と過ごす「今」が、幸福で楽しいと感じる罪悪感を、いつか裏切る彼らへの嘲りにすり替えて忘れようと必死。

●マイノリティジレンマ
マサオミは、式神たちと伏魔殿の中で戯れているヤクモを発見し、呆れると同時に、彼が心底に式神たちとの交流を楽しんでいる事を知る。同時にキバチヨは己にとって「手段」なのかと疑問を抱く。
そんなマサオミとキバチヨとを巻き込んで戯れたヤクモは、今の時間は楽しくなかったかと問いを寄越す。
ヤクモはマサオミの悩みをそれとなく感じ取り、態と甘やかしてくれようとしたのだと気付かされる。

●アララギ
油断から負傷したヤクモはマサオミに救助され甲斐甲斐しく世話までされて仕舞う。
そんな状況をして、ヤクモがマサオミに心を許している事を指摘し警戒する式神たちだったが、ヤクモは本心の部分で既にマサオミと戦いたくないと明確に思って仕舞っており、そればかりかマサオミがキバチヨに向ける感情と、それをも賭して一つの目的を目指す危うさをして、どうにか彼を救ってやりたいとまで思う様になっており、手遅れだった。
(この時点でヤクモの感情は好意に近かった)

●インセクト
天神町で休んでいたヤクモは、コゲンタが未だ自分と契約していると言う夢を見る。
夢に泣いていた、そんなヤクモの感情が憧憬や過去を思う哀しみにあると思ったマサオミは、満了を幸福な事だと語るヤクモの態度に苛立つ。
いつかはキバチヨを失う、或いは満了する事をが最終目標でもあるマサオミにとって、式神との満了は覚悟している事であれど恐れでもある事だった。その為に複雑な感情を持て余している。
そんなマサオミを好意ゆえに案じたヤクモは、彼の言う「好意」にまるで応える様な態度を取って仕舞う。
過去改変の夢からヤクモの目を醒まさせたのは、マサオミの存在であった。

●セルロイドの矩形で見る夢
ヤクモを恨む神流闘神士に頼まれ、ヤクモを罠にかける事になるマサオミ。然し結局は形振り構わなかった神流の仲間を退けてヤクモを助ける事になる。
だがヤクモは未だにマサオミに平然と全てを委ねていた。初めから、マサオミが神流である事など解っていてのそんなヤクモの態度に、マサオミはその場でヤクモを殺めようと殺意を向ける。
然しヤクモはそれを赦そうとする意志を見せる。裏切っても嘲っても変わらずに大神マサオミと言う存在として認めて受け入れようとするヤクモに対して、マサオミはその事実から逃れようと衝動的に彼を組み敷く(殺す事は出来なかったので)。
然しそれでもヤクモの心は変わらない。マサオミはそれならばと、己が天流に抱く憎悪も肯定して赦したヤクモにとことん甘える事にする。
マサオミがヤクモに抱いていた筈の恋愛感情は執着に変化し、逆にヤクモの裡で芽生えかけていたマサオミへの恋心になっていたかもしれない情動は彼への同情や憐れみになって仕舞った。

●フラスコの廃庭
マサオミの八つ当たりを受け入れ続けるヤクモに、式神(多分タンカムイ)は疑問をぶつける。
だが、全部承知の上でしているヤクモの心が変わる事はない。
何故ならば、ヤクモがどれだけマサオミの事を救いたいとおもっても、彼の抱える願いを叶えて欲しいと願っていても、最後にマサオミたち神流の縋る手段であるウツホの復活と言う悲願を、妨害し打ち砕くのは紛れもなくヤクモ自身なのだと解っていたからであった。
負い目と贖罪とが、ヤクモに覚悟を与えていた。

●喉は、空いた墓。
39話頃。ウツホの封印の間で対峙するマサオミとヤクモ。
躊躇いの末に決戦を決意したヤクモは、マサオミの裏切りを受け入れ、己が使命が為にそれを倒さなければならない事に、ここに来て始めて傷ついた様子を見せる。
それを見たマサオミは、どちらかが終わると言う状況だと言うのに、自分の事で傷ついてくれたヤクモに対して歓喜を覚えた。

●かえりみち
気力体力が一度限界を振り切って仕舞ったヤクモの調子はなかなか戻らない。
新太白神社の屋根を借りているマサオミはそんなヤクモとのコミュニケーションを取りつつ、改めてヤクモへと向ける己の想いを強く自覚する。
然しヤクモは、マサオミには還る場所があると言って、マサオミの抱える想いをやんわりと拒絶するのだった。

●あけがたにくるひとよ
ヤクモはマサオミが己に向けて来ている恋心に気付いていたし、自分がマサオミにそれなりの情を寄せて居た事にも気付いていたが、マサオミが何れ元の時代へと戻らなければならないと言う事を重視していたので、マサオミの居る生活に慣れて仕舞わない様にしていた。
ヤクモはマサオミに己の感じている情動を、負い目に因るものが大きいと感じていた。だから余計に、彼の向けて来る想いには応えられないと課している。
マサオミが幾ら願った所で、ヤクモにはその望みを叶えてやる事は出来ない。罪悪感に苛まれたヤクモはマサオミに、嘗ての裏切りを突きつけて責める事で彼を拒絶した。
それが偽だとマサオミは看破したが、ヤクモからの拒絶の意志だけは変わらない事に絶望を憶える。

●マヨイガ
憎悪に縋ったマサオミを、神流のガシンではなく大神マサオミと言う偽の人間をただ見て、ずっとこたえて其処に居てくれたヤクモの存在は、マサオミにとって間違いなく未練であって「姉を取り戻したい」、「ヤクモの事を手放したくない」、と言う矛盾した望みを生んでいた。
どちらも失いたくない。子供の様なマサオミの悲鳴を、全て聞きながら、これからの喪失に恐れ傷ついているマサオミをヤクモは優しく諭すのだった。
(ヤクモはマサオミの感情を否定したり拒絶したと言うより、ただ家族の元に戻る事をちゃんと選べと言っただけ)
そうしてマサオミは千二百年前へと家族と共に戻り、ヤクモもそれを見送った。


・……割と最初の頃からあった流れはこのぐらいで、他に合間合間に話ねじ込んでは繋げると言うだけの簡単なお仕事。
・マサヤク敵対を行いつつ、アニメ最終話でのマサオミの「じゃあな、リク。ヤクモも」と言うオマケみたいな言い種で親指立ててあっさり口に出来て、対するヤクモも「またいつか会えるさ」とあっさり返す、そんな状況にとにかく繋げねばならん、程度にしか課して無かった筈なんですが…、
気付いた時にはうちのマサオミは凄まじいフラグ折りの達人になり、ヤクモも大概酷い拒否をすると言う流れと言うか原型が出来て仕舞って以下略…。
・マサオミに「応えない」ヤクモの図がうっかり一度出来て仕舞ってから向こう、刻の隔たりを解消してただのらぶらぶカップリングを演じても良いのよ?のつもりで始めた#2もそんなヤクモのデレなさを引き摺って仕舞い、結局いつまで経ってもマサオミのヤクモ口説きに終着点は無いと言う気の毒な状態になりました、と言う悲しい経緯でした。そりゃ書いてて首も傾げるわ。

・マサヤクの醍醐味(?)って、本来互いが必要無いって所にあると勝手に信じてます。過分なものとして欲を出しちゃったor必要無い筈のものを欲して仕舞った、と言う誤りが突っ走らせた情動。若さから生じた様なもんですつまり。
それを手放す選択肢が無いのが若さと言うか。
・もうちょい二人とも年齢を経て落ち着いてくれば、ナチュラルにいちゃついたり素っ気ない距離を保ったりと、程良い距離感に落ち着いてくれるんじゃないかなあと妄想してるんですが…。