2020-02-06
・……あ。なんか久々に書く気がします。
〜ああいえ別にネタ切れとか言う訳ではなく、断片的に色々と発散して仕舞って、それで自己完結すっきりしちゃっていたと言う駄目な感じでした。
・まあそんな事はどうでも良いのです。最早何ヶ月も前からの引きになっちゃうんですが、今回は伏魔殿の構造と言うかシステムについての妄言をつらつらと。

・基本は前回ちらっと書いた通りなのですが…、
・作中出てくる伏魔殿には二段階と言うか二種類ある。
一つは、ウツホが妖怪たちの住める空間として作った伏魔殿。恐らくは何の作為も無く構築されたもので、単純に現世と少しズレて存在する異空間のひとつ。
もう一つは、その伏魔殿に闘神士が色々と加工を加えて、ウツホの封印を強固にする為に作った伏魔殿。作ったと言うか改造したと言う感じですかね。

・…まあ一応その妄想の根拠はと言いますと…、
1:伏魔殿の地図と言うか俯瞰図が、五行フィールドで囲っている様な画だった事。
2:各フィールドを構築する要として闘神石と言う力のあるものが置かれていて、それを失ったフィールドは崩壊すると言う事。
3:ヤクモ通信でも、闘神石とフィールドは封印の役目をしてるから、余り獲ったら駄目と言われている。
………色々言わずとも「3」で全てが片付くんですが、まあ念のため。

・闘神石が具体的にどう言うアイテムなのかは不明ながら、伏魔殿のフィールドの形を保ったり、式神を暴走大降神状態に持っていけるだけの力を持っている代物なのは確か。
で、到底天然モノと言う感じには見えないので、大昔の闘神士が作ったものなのも間違いないでしょう。
伏魔殿を開くと言う性質や強大な力を秘めている様子を見るだに、月の勾玉と似た様なものと言うか、同じ鉱石から作って大成功したのが月の勾玉で、普通は闘神石程度のものが出来ると言った感じかも知れません。
・ともあれ、製法は天流にしか伝わっていないとか、鉱石が現在はもう採れないとかそんな状況なのか、地流は大鬼門建造の材料なのか部品なのか解らないですけど、伏魔殿のフィールドを壊して採って来ないとならなかった様です。
偶然か故意かは不明ですが、それで伏魔殿のフィールドを壊しまくって封印を弱める役にも立った様なので、一石二鳥でしたね神流的には。

・ウツホの作った伏魔殿は、恐らくただの、五行要素が程良く分布した──つまりは現世の様な大自然の拡がるだだっ広い空間だったのではないかと推測しています。
ウツホを鏡合わせで封印した後、闘神石を持ち込んで、封印を囲う様にして五行のフィールドを作って(分断して)行き、内部に万一何かや誰かが入り込んでも易々封印が解かれぬ様に複雑な構造を創り上げた、と。
ヤクモの五行結界もそうですが、五行を以て全てを相し克すと言う手法ですね。ある意味、式神で五行を駆使する事に長けているヤクモだからこそ、伏魔殿探索と言う気の遠くなる様な真似が出来たのかも知れません。
21話での構造把握からの直通扉オープンと言う離れ業も、フィールドの配し方を理解していたからこそ出来たのかも知れないとかなんとかかんとか…。

・闘神石が明らかに人為の代物であるのと同様に、八卦盤もまた「そのため」に作られたアイテムなのではないかと推測出来ます。
闘神石や大きな力に反応して方角を指し示す、と言った使われ方をしている物の様ですが、地流の皆さん曰く、八卦盤は天流の作ったものだから上手く扱えないとか。
では八卦盤を作ってまで、闘神石を天流が捜す理由とは?
……まあ八卦盤が伏魔殿内部で闘神石を捜す目的の為「だけ」に作られたとは残念ながら言い切れないのですが、その目的だと仮定すると、考えられるのは闘神石やフィールドのメンテナンス用とか…?
まあ天流は伏魔殿の封印を護る=伏魔殿立ち入り厳禁と定めた様なので、ややこしい伏魔殿内でのコンパス目的としても、何故八卦盤なんて作ったのか?と些細な疑問が生じます。
立ち入り厳禁と言う決まりはナズナちゃんが後からネタバラシした通り、「立ち入らない様にしていると言いつつ実は…、」と言うのが答えでしたが、地流に対して建前としてはそう言う事にしたのだとしたら、八卦盤なんて明らかにバレバレのアイテムを作ったらイカンでしょ…。
……なので、そんなバレバレの、地流が知ったら叛乱必須のアイテムを作ってでも欲するぐらい、伏魔殿内部の資源は魅力的だったと考えるべきでしょうか。
だとしたら、闘神石の周囲は強い力に因って有益な資源が採れるとかそんな感じなのでしょうきっと。それを八卦盤で見付け出す、と。

・ヨウメイの父母が別荘として使っていた、四季の集う隠れフィールドも、恐らくは闘神石を核に作ったものでしょう。
そうなると一つ浪漫的な可能性が涌くのですが、闘神石とそれを扱える知識や方法さえあれば、フィールドを好きに構築出来るのではないかな、と。
大昔の天流闘神士は確実にやっていた事でしょうけど、そのノウハウさえあれば伏魔殿使い放題とか出来そうですよねえ…。
伏魔殿暮らしの神流には幾つか拠点があった様なので、ひょっとしたらそう言った方法を用いて暮らしに困らない様な施設を作っていたのかも知れません。

・ウツホ復活後、最終話付近の伏魔殿には、今までのフィールドで分断された伏魔殿は殆ど残っていない様です。
大自然の拡がる区画には、ウツホが嘗て妖怪たちと暮らしていたと思しき小屋がありますので、その辺りは昔の、出来たての頃の伏魔殿の風景の侭なのでしょう。
一方で中央(?)は荒れ果てた都。これはもう確実にウツホの心象風景が形になって顕れたのかなと思っています。
神流の皆さんに「地上を今度はウツホ様が支配するのです。その為の都を」とでも言われて描いたのかも知れませんが、ウツホにとって人類は滅ぶべき存在。当然都も文明も生命も厭った、その心の顕れと言えるでしょう。
まあ神流の皆さんは廃墟の都を見て「ウツホ様すっかり病んでるじゃないか!」と相当焦ったと思われますが、内裏の方はきちんとしたものでしたね一応。なので、一旦何も言わない事にしたのでしょう。
・これまた話が逸れるんですが、重ね重ね、そもそも神流の皆さん、真似っこ内裏とか作って何がしたかったのか感ありますよねぇ…。
まあそのへんはまた次回にでも。
・そんなウツホの描いた、滅んだ都の風景は大層荒んでいましたが、離れた場所には未だ昔の侭の風景が(世界が)残っている辺り、無意識にだとしてもそこを壊す事をしなかった、ウツホの良心が残っていたと言う意味も込められているのかも知れません。

・と言う訳で「異空間」を創れるのは現状ではウツホのみの様ですが、改造は出来ると。
伏魔殿は名落宮などと同じ、現世からは少しズレた世界。
四次元ポケット的な世界を作って仕舞うと思えばとんでもない話なのですが、名落宮との連結点があったり、鬼門と言う現世との接点が幾つもあったりと言う事を思えば、伏魔殿と後に呼ばれる異空間自体はそれ以前からあって、ウツホはそれを大自然の世界に改良して現世と繋げただけなのかも知れません。
最終話で伏魔殿は崩落してはいたものの、じゃあその崩落に飲まれたらどうなるの?異空間の奈辺を漂うの?それとも無になるの?と言う所までは突っ込まれていませんでした。
マサオミは「仲間の所へ帰るのさ(ニヒルげ」と、行く行くは死の未来がある様な物言いでしたが、別に異空間に放り出されてもイコール即死とは言われてませんからねえ…。
〜…ので、崩落したのは飽く迄ウツホが異空間の中に作った「世界」の土台だけで、空間そのものは未だ残っていて、崩落したのも全てではなく残っている箇所も未だ在る、と言う妄想も許されますよねきっと…。