愛する人よ(真実は)誓わずにいよう 見たのは、『今』と比べて、『どう』と言う世界でもなかった。夢は夢で、幻想は幻想で。望みも虚構に描いた夢でしかなければ、ただの偽でしかない。 どちらが幸福だったとも判じれない。どちらが良かったと決める事も出来ない。 片方は夢で、あったかも知れない、然し現実には無かった運命と選択の先の途だ。 真選組の副長として生きる事を選び取って此処に居る、土方十四郎にはそのほかの選択肢なぞ必要は無いし、それが叶う傲慢など赦されはしない。 近藤より先に銀時と出会う為に、『十四郎』は憎悪と共に江戸に立った。何かを失う憎しみと悔恨とには理解がある。攘夷志士として世界を憎む理由があるなら──何かを喪わされること、『そう』なのだろうと思って受け入れた。 恐らく。今の土方が近藤や沖田を失う事になれば、土方の世界はああなるのだろうと、確信はあった。 なまくらであれど、刃を選んで、応報を求め復讐心で刃を研いで、世界の無為を詛う。己がそんな生き方しか出来ぬ人間だろうとは、想像でも易い。 そうして、天人と幕府とで出来た世界を詛う事で、銀時の傍に在れる己を求めた。 示された解り易い岐路に、全てを放り棄てて望みをぶつけた。 現実でも腹立たしい男は、腹立たしい侭に土方の事を受け入れて──だが、土方の望みにはそぐわぬ事に、護り大事にしようなどとして来た。 仲間を、近藤を護りたかった願いの疾うに叶わなくなった世界で、土方は自らの望みを叶えようと足掻きながら、己が決して銀時の枷にはならぬ様に、共に戦い歩む事で彼らを『知りたい』と願い── (結局、何一つ叶いやしなかったがな) 所詮歪に見た夢。己の選ぶ筈もない岐路の先の事だ。そう幾度となく辿り着いた結論は無為に乾き、疲労していた。吐き出した自嘲の吐息に潜む苦々しさを渋面に乗せて、土方は包帯の厳重に巻かれた喉元に手をやった。 あとほんの僅か処置が遅れていれば、或いは糸の食い込みが深ければ即死していたと言う、深い傷だ。あれから意識を失って、その間に行われた手術で何とか致命は免れたが、当分は安静にしている様にと強く言い含められている。 当然かも知れないが煙草も禁じられたので、病室から歩き回る事が許されない現状も相俟って、溜まる一方の土方のフラストレーションは、堂々巡りの記憶を手繰る思考の繰り返しに自嘲を投げる事で無理矢理発散されていた。 知りたい。共に戦いたい。あいつらを止める、止められる正当な役割が欲しい。銀時の過去を背負って、曝された侭で誰も見る事の叶わぬ瑕を護ってやりたかった。 そうして垣間見た、可能性のあったかも知れない夢。その代わりに何かを棄てた、裏切った、酷い選択肢。 愚かだろうと思う。思うが、それでも望む事を死の間際の己にぐらいは赦したかったのだろう。 土方の事をも勝手に抱え護ろうとする、その癖に。己の瑕は決して誰にも曝そうとはしない銀時の。恐らく最も痛みを持つ部位に、無遠慮であれど、残酷であれど、触れてみたかったのだ。 (………悔しかった、んだろうな) 銀時らと己との隔絶に気付いたからこそ、暴いてでも護りたいと傲慢な願いが生じて。それが土方に、銀時を追わせる無謀な手段を取らせた。その結果、人質にされた挙げ句に自ら喉を裂いて死にかけたと言うのだから、全く己の短慮は始末に負えない。 真選組に纏わる事であればそんな愚かな選択は選ばなかっただろう自覚があるだけに、余計に土方の裡には逃れ難い居た堪れのなさが残り続けると言う訳だ。 それこそ、自嘲をしても、しても。飽きぬ程に。 痛む喉に気を付けながら溜息を吐き出して、土方はリクライニングを調整した枕に後頭部を預けた。その侭ことりと頭を窓の方へと傾けてみればそこには、あれだけの大惨事に見舞われながらも尊大に立ち尽くすターミナルの威容を受け入れ続けて来た、今のこの世界が在り続けている。 山崎の報告では、幕府総出でターミナルの復旧作業が行われていると言う。奇しくも夢の中の桂の見立て通りに、その被害は甚大であれど致命ではなく、復旧は順調に叶っているらしい。 高杉は、それを追った銀時の話では、追い詰めたが逃げられた、だそうだ。銀時は幕府の組織に属する人間ではなく、公にあの現場に居たと言う事にもされていない為、その話を額面通りに受け取る事を近藤は選んだ。他に事実を探りようもないのだから仕方あるまい。として。 そして、銀時が手心などで高杉を意図的に逃がしたとは誰も思ってはいないし、密かにその息の根を止めたとも誰も思ってはいない。指名手配のテロリストは、自らの私兵たちと共に再び闇に消えたと言う訳だ。 ターミナルでのテロの直後、付近で春雨の船籍を持つ船舶の目撃証言も出ている。高杉が春雨と手を結んでいると言う情報も兼ねてより出ている為、彼らと共に宇宙にでも逃れたのかも知れない。 暫くの間は、高杉の思想と行動とに共鳴した小規模のテロや犯罪が各地で散発的に起きており、真選組はそちらの方の仕事が忙しく慌ただしいとの事だ。土方としては、こんな時に自分が動けずどうするのだと、益々己の短慮を──『したこと』を呪うほかない事態である。 テロの警戒もあって、入院療養中である土方はVIP用の個室をこの通りに宛がわれており、部屋の直ぐ外で立ち番をしている警備の者を伴わなければ厠にさえも気軽に行けない始末だ。 自業自得、と言うには易いが。 一番厄介なのは、何度自嘲すれど、土方は己の選択と夢の中との選択とに、後悔らしいものを何ら感じていないと言う事だった。短慮であると、愚かであると自嘲はあるのに、そこに悔いる類の感情は一切生じはしなかった。 望みとは叶わないから望みなのだと、いつか何処かで聞いた様な気がする。 叶わなかったから、きっと未だ己の中で『あの夢』は終わっていないのだ。あの選択を悔いず、『こうなった』事でさえも当然であると認識出来る程に。 馬鹿馬鹿しい話でしかねェのにな。 唇だけを動かしてそう呟いたその時、病室の戸がノックされた。思わず時計を見るが、医師の回診の時間でもないし、山崎の報告の時間でもない。食事の時間でもない。 どうぞ、とも、入るな、とも音には出せない為、土方は無言の侭扉を見つめた。すれば、反応の返らぬ事は端から承知だったのか、からりと横スライドの戸を開いて、そこから躊躇う気配もなく顔を覗かせて来た銀髪頭と目が合う。 「……よ。元気してたか?」 自嘲の。議題の中心とも言える人物のそんな軽薄な訪いに、土方は露骨な不満顔を向けて応じるが。銀時は土方の渋面になど気にした素振りも見せず、戸を閉めるとかつこつと靴音を鳴らしながら寝台へと近付いて来た。その腕や顔には傷が大小確認出来た。見えはしないが、服の下にもまたいつもの様に、無茶な行動の刻んだ大怪我のひとつやふたつ隠れているに違いない。 だが、服装や態度から見る限り、銀時が入院や自宅療養をしている気配は無さそうである。 「これがてめぇにゃ元気に見えるのか」 掠れた弱い声で──大声を出す事も禁じられている──嫌味を吐き捨て、土方は喉元の包帯に指先で軽く触れた。喉が震えると正直、まだ少し痛いのだ。 「まあ…そりゃあ見えねェわな。つーかほんと良く無事だったよお前」 「生憎と、面の皮だけでなく、首の皮も厚かったらしいからな」 勝手に椅子を引っ張り出して座る銀時に向けて殊更に皮肉めいた態度で、お陰さまで、と続けて投げて、それから土方はついと視線を逸らした。そんな態度をわざわざ取って見せた所で気まずさは何ら変わりもしないのだが。 銀時は土方の投げ遣りで自嘲も顕わな態度に、小さく溜息はついたが、いつもの様に揚げ足を取ったり混ぜっ返したりはせず、ただ小さく息継ぎをする様な間を取って。 「……………お前が無事で良かったってのはマジだから。これだけはちゃんと聞いとけよ」 「……」 顔も視線も窓の外へと逃がした土方にそうはっきりと告げてから「で」と続ける。 「あの時、俺はさ、」 「その前にひとつ聞かせろ」 銀時が何かを言いかけるのを制す様に喉を僅かの痛みと共に震わせ、土方は窓に映った風景越しに、こちらを見ている銀時をひたりと見据えた。 「てめぇも見たんだよな。……結局、アレは一体何だったんだ?俺の夢ってだけじゃ無ェんだろう?」 土方ひとりの事であれば、恥ずかしい夢でした、で済む。だが、あの時銀時は口にしたのだ。俺も見た、と。そしてそれどころか、それが土方の見ていた『夢』──幻想なのであるとはっきりと認識していた。 そして。そうだとすれば説明がつくのだ。土方の虚妄から出来た夢で、どうして銀時だけが夢の主である土方の意に沿わずにいたのかに。 銀時もまた、『あそこ』に居たのだとすれば。あの夢の世界に居たのだとすれば。 土方の望む通りになぞ、銀時は動いてはくれないだろうから。だから、もしそうだとすれば話は通るのだ。夢の中で見た銀時が、土方に全ての選択肢を与えて寄越した事にも。 だが、それだと、『あれ』は一体何であったのかが今度は解らなくなる。 土方の問いは、それをはっきりとさせたいただの疑問の様なものだった。あそこに、銀時の意思の様なものが果たして介在していたのかどうか。銀時は『幸せな夢』などと口にしたが、それが仮初めの途にではなく、あの甘く平穏しかない世界にあったのだとしたら。 (……野郎も、そう願ってたって事になっちまう、だろ……?) 思い切り顔ぐらい逸らしたくもなる。元より馬鹿馬鹿しいとしか思えぬ話ではあったが、出来れば自分の中に仕舞っておきたい。なんだあの恥ずかしい関係は。 唸るにも似た土方の問いを受けて、銀時は「さあ?」と軽く肩を竦めながら言う。 「お前の走馬燈とか夢とか?そう言うのに呼ばれたとか?そんな感じなんじゃねぇの?俺にもはっきりとした記憶や意識があった訳じゃねェし、でもお前の夢を一緒に観てた事は多分慥かなんだろうとは思うぜ。ま、理屈じゃ説明出来ねェ事なんざ世の中沢山あんだろ」 …だとしたら、銀時は土方の見た夢の中で、『銀時』の役割を演じていた様なものだったのだろうか。土方の迷う未練と、正しくはない途を選ぶ事を赦す、良心の様なものだったと言うべきなのかも知れない。と言うより寧ろそう思いたい。 何はともあれ、銀時は土方の夢を、望みを、見ていた。見ていた上で、選択を寄越した。それが土方の望む『知る』ものには繋がらないと知っていたとしても。見て、そして助けようと、護ろうと、添おうとしてくれていた。 それは互いの見た、体験した事にきちりと当て嵌めて定めなければならぬ様な類では無いものだ、が。 (……万事屋が、肯定を寄越して欲しい俺の願いの具現みたいなもんだったのだとしたら──、高杉は、今の途以外への希求みたいなものだったのかも知れねェな。叶う筈の無ェ、悪魔の囁きみてェな偽の為の) 思ってから、やはりさっぱり解らないと肩を竦めて小さく笑う。銀時の今寄越した言葉の通りに、走馬燈だろうが夢だろうが幻だろうが、所詮頭を幾ら捻ったところで理屈では説明がつく様な事でも無ければ、それが必要な事でもないのだから。 押さえた手の下で笑いを堪える様に喉を震わせる土方の姿を見て、銀時もまたやわく笑った。互いに同じ夢を見たかも知れない、何かが重なったのかも知れない、説明のつかぬそんな話の侭にしておく事への同意の様に。 「…俺はさ」 不意に、喉を押さえている土方の指の上に、銀時の掌がそっと重ねられた。それからゆっくりと先頃の続きを紡ごうとする、そのてのひらは微細に震えていた。 「…………あの時。お前が俺に、振り向くなって叫んだ時。俺ァそれが──俺が俺の途への足を止めねェ事こそがお前の望む事なんだと、解りたくも無ェのに解っちまったから、お前を振り向かずに高杉を追い掛けた」 でも。そう一旦言葉を切った所で、銀時の震える手が土方の喉元から離れた。細かく震える爪の先が、真っ白な包帯に触れるか触れないかの所で、躊躇う様に止まる。 「背後で。お前の反った喉から血が飛沫いてるんだろうって思ったら、おかしくなっちまいそうに怖くなって。お前の望んだ通りにしてやるんだと手前ェ自身に言い聞かせながら、そこから必死で目を逸らした」 土方がゆっくりと視線を戻せば、俯いた銀髪が何だか眩しく見えた。きらきらと震えるその後頭部が酷く頼りのないものに見えて、思わず手を伸ばす。 「怖かった。怖くて堪らなかった。目の前で死んで行くお前を前に、何も出来ねェ自分が居る事が。全部終わらせて戻った時、冷たくなったお前の亡骸が待ってるだなんて考えたくもなかった。生きててくれって思いながら、過程は一切考えずに、見ずに、逃げた」 手で寄せた頭が、ふわりと土方の包帯越しに柔らかく喉を撫でる。一度は鋼線や刃の触れたそこに。零れた命をつなぎ止めたそこに、柔らかく瑕つき易い心が触れている。 死にかけた己をほんとうの意味であそこから救ったのは、医者ではなく真選組の仲間達でもなく、きっとこの男なのだと、土方はそう思う事にした。夢でも現実でも。生きるか立ち止まるかの選択を寄越したのは。この存在だったからだ。 ……そこまで理解があっても。そこまで赦していても。なにひとつ交わらぬ途が互いの背にある事が、何だか不思議だった。 震える銀時の手が、何かに縋る様に背に回されるのに、土方は黙って目を閉じて応じる。 「でも、」 途切れた言葉と同時に、背に触れた指先に力が込められた。 何かを希う様な仕草だと思って、土方が無言で続きを待てば。やがてゆっくりと顔を起こした銀時はその面の中に、夢の中でだけ見た、苦しげな笑みを刻んでいた。 「本当はお前に、行かないで欲しいと望まれたかった。あの状況でお前がそんな腑抜けた事考えるなんざ到底思えやしねぇけど、それでも、もしも少しでも俺に縋る気配があったなら、そこで俺は足を止めてた。お前の所に戻って、抱えてでも引き返してた」 「………、」 だから。あの瞬間の、互いを望みたかった利害が一致したから、夢が交わったとでも言うのか。 それが、選択されなかった途であると──土方の見た夢と同じ、無意味で無責任な岐路の想像でしかないと、知っていてもなお、銀時はそう口にするのか。 高杉へと銀時が通さねばならぬと科した筋と、彼らの過去の遺恨を選ばず。ただ情だけで結んだ生者を選ぶ、と。 ただの。可能性の話で、ならば。だ。 選びたかったとしても、互いに決して選ばなかっただろう途なのに。 「……嘘つけ」 土方は、ぐしゃりと顔を歪めて笑った。 酷い嘘に、呆れるよりも笑えてくる。『俺のしたい様にする』なんて、そんな事がただ土方ひとりに向けられて赦されていたのは、あれが想像上の夢でしかないものだからだと言うのに。 馬鹿にするなと、痛みと共に喉を震わせて笑い飛ばした。慰めにもならない、下らない、下らなすぎる夢以下の、空言だ。 「…………なぁ、土方」 それをどちらとも。肯定も否定もしない侭、銀時は続ける。 「俺はお前が、俺達と同じじゃなくて良かったと思ってる。何も知らない、途の交わる事のなかったお前だから──お前を殴って、お前に殴られて、止められる様な存在じゃなかったから、良かったと思うんだよ。 同じものを抱えた事も無ェお前にだから惚れたんだし、もっと近づきてぇって思った」 震えるのを止めたてのひらが、間近にある土方の両頬を挟む様にして触れて来るのに。土方は己の感情に滲んだ表情は変えずに頷きを返す。 「だから、その。上手くは言えねェけど……、お前がお前で良かったって、それだけは本気で思ってんだよ」 理解は出来る。銀時の伝えたい事の意味も、感情も、思いも。解る。 ただ、それは依然変わる事の無い侭で、諦めと等価のところに置かれたものでもある。 「……それでも俺は、俺の知らないお前を、見たかったよ」 夢でさえ叶う事の無かったそれは。恐らく土方には永劫手の届かぬものであった。 それこそが、誰あろう坂田銀時自身の望んだ事であるが故に。 情を寄せた想いを得たからこそ、真実は永遠に誓われぬ侭。届かぬものには手は決して届く事も無いと決められた侭。 それでも。そうだとしても。 お前の瑕を、護って、癒して──斬り捨てる事の赦される存在になりたかった。 夢オチなのでパラレル「風」なんですと一応主張と言う名の言い訳。 全部土方の想像と銀さんの補完だけで出来ているので、土方の知らない夢の世界の細部ディティールが凄くいい加減なのは仕様と言うグダグダな感じですが、こんな所までお付き合い下さりありがとうございました。 ← : ↑ * * * 一応…と言うか恥ずかしい蛇足っぽい経緯とかそういうもの。将軍暗殺編のネタバレ含みます。 まあただの長い言い訳なんですが要するに…。どうでも良い方は黙って回れ右推奨。 大分前には「銀さんの因縁過去話になると真選組つーか土方蚊帳の外になって銀土的には悲しそうだなー」と思ってたんです(ミツバ篇みたいに逆なら銀さんは万事屋属性と主人公特権で入り込めますが、銀サイドの事に土方が能動的に首突っ込むとは思えないと言う脳内前提があったので)。 それで、無理矢理過去(暫定)に関わらせてみようと妄想話としてコレ組む下りになって、でもその頃の原作では未だ高杉のしたい事と普通に解らないヤクルト状態だったしで気が引けながらも結局書き始めて…、 したらタイミング良いんだか悪いんだか、原作で棲み分けと言うかちゃんと分断されてからの暴露話になって、更にそれが関わるレベルの軽さではない、攘夷組三者の個人的問題の段まで来た所で、寧ろ逆に土方や他の皆が「関わらない」のが銀さん的には救いになってるんじゃ、と妄想巡らせる方向性に流れた次第。 アレばかりは互いであれどそうでなかれど、仲間が居ようがなんだろうが、当事者たち以外には何も出来る訳がないとハッキリ思えて仕舞ったんです。 それでも万事屋として沢山の人と繋がって来た、その事実だけで銀さんの支えは既に出来ているんだし、高杉をブン殴ってでも止めないとと言う目的も変わりはしないしで。 なので、ぎんひじ的にはガチの過去話絡みの妄想って関われなさすぎてアウトかなと思いながら、でも知らないからこそ関わらないからこそ良いって関係もあるんだよ!と心境変化に至ったと言う訳です。 プラス、原作でまだ過去話が出てなかった段階に組んだものなので、関わらせたくてもその事情が解らず首突っ込める状態になかったと言う普通の事情が。 ……………長い上に全部無駄じゃんこの言い訳! ……あと一応十四郎くん自身の幻想設定についてフォローしますと、攘夷志士してる銀さんと会う為には近藤さんに会わない事が前提だと言う自覚があって(近藤さんに会った後の自分の人生ではどう足掻いた所で幕府を憎んで攘夷志士側につく己を土方は想像出来なかったのです)、その為にそれ以前から覆されなきゃダメだと、兄夫婦が殺されたなら自分は「こう」はならなかっただろうと言う最悪の想像にした次第。…なので兄夫婦を想像だからいいやと死亡設定にしちゃった訳ではないです。土方的にはそれが「最悪」となるだろう所から出たものなんです…。 こんなん本文中で説明すべきところですが、拾い忘れてたもので…。 "愛するひとよ(真実は)誓わずにいよう それが私の(真実と)伝わるように" ▲ |