深淵に臨んで薄氷を踏むが如し / 16 白夜叉は己を取り囲む、真選組の沖田らと交戦を選んだ様だ。 仲間からの報告を、通話中の坂田の電話の音声と併せて聞きながら、男は笑みを深めた。これで全ては狙い通り、計画通りだ。 真選組を追われた坂田銀時は、攘夷志士として糾弾される。だが同時にそれは、まだ攘夷志士たちの胸に宿る憂国の燠火が消えてはいないと言う証にもなる。 すっかりと静観を決め込んでいる桂の様な腑抜けでは役に立たない。この国が求めているのは、民衆の不満が必要としているのは、傀儡政権を民主政治に持っていく事ではない。天人を真に追い払い、この国が、星が、全てに対等に在れる様に独立する事なのだ。 その為には、負け犬根性が染み付き腐敗した幕府などは滅びるべきだ。国の為に武力を以て、志を以て戦い、抗う事の出来る者らこそが──疵を畏れず改革を行える者らこそが、新たな世を一から作り直さねばなるまい。 白夜叉の名はその為にはどうしても必要だった。嘗ての英雄、希望と仰いだ者の威光が。 どんな志を抱き生きたとして、己ら雑兵ひとりの『名』では所詮何も動かせないのだ。精々、親の威光を我が事と勘違いした愚かな小僧を利用し、小銭稼ぎや工作を行う程度しか適わない。 英雄性の無いものの吠え声など、雑踏に紛れ消えゆくだけのものにしかならない。直ぐに忘却される犯罪者(テロリスト)としてしか名を残せない。だからこそ、改革には、戦乱には、皆の希望を捧ぐ『名』が、英雄が、絶対的に必要なのだ。 男と仲間らは嘗て、戦場でその光を見た。鈍い銀色の、英雄の光を。 彼らの為にならば死しても惜しくはない。彼らに希望を託せれば死んだ意味もあろうものだ。そう、心底に思い彼らと言う英雄に憧れ、心酔した。 ──だが、英雄は消えた。彼らと言う火種を残した侭、徒に抱かせた希望をその侭に、消えた。 その時彼らが感じたのは、裏切られたと言う失望と、残されて仕舞ったと言う絶望だった。 そして、何も変わらぬ侭の銀色が、黒い装束の下に今も猶輝き続けている事を知って、最初に憶えたのはどの様な感情だっただろうか。 憎悪か、憧憬か、嫉妬か、或いは──変わらぬ侭の信や希望であったか。 然しそれもここで終わる。 英雄は今度こそ英雄として名を残し、この国に散る火種たちを再び戦火へと誘うだろう。 「ありがとう、白夜叉」 恍惚と浮かんだ感情の侭に男はそう呟き──その瞬間、視界が暗闇へと落ちた。 「何だ?」 仲間が誰何の声を上げる。ここは江戸市中にある、今は使われていない廃工場の地下倉庫だ。物資などほぼ何も残っていない広いだけの空間。当然電気など通っていないから、ダイナモを持ち込んで、幾つかの未だ使える蛍光灯や最低限の空調設備をそれで動かしている。 その電気が消えた。空調の低いモーター音も途切れた。故に男がまず考えたのは、発電機が故障したのではないかと言う事だった。 だが、発電機には非常用の予備電源装置が付いている。何かがあればそちらに切り替わり、僅かな時間だが蓄電分の仕事をしてくれる筈だ。 急激な暗闇に視界が効かないのか、仲間同士でぶつかり合う様な音と衣擦れとがした。そんな暗くなった室内では、人質の撮影を続けているスマートフォンの液晶だけが薄らぼんやりと白っぽい光を不気味に浮かばせている。 まるで蛾だと思いながらも、男は立ち上がってその頼りない灯りを見遣った。すればそこには既に仲間が辿り着いており、彼はなんとかスマートフォンを光源に出来ないものかと弄り回している様だった。 「誰か、発電機を見て来い」 なかなか予備電源に切り替わらない事に焦れたのか、誰かがそう言い出し、明るかったら顔を見合わせていただろう、若干の躊躇いの間が流れる。簡単に言われても漸く目が薄らと慣れて来た程度。発電機があるのは上の階だ。扉を抜けて階段を上がって、と言う工程をこの闇の中で行うのは困難と言わざるを得ない。 良い場面で面倒な事になったものだと、誰かが溜息をつく気配。何人かが動いたり机や壁にぶつかる様な鈍い音。 その時不意に男は気付いた。いつの間にか途絶えていた耳障りな鎖の音と、腥い血の臭いに。 「っ、人質は──、」 立ち上がった男が声を上げたその時、スマートフォンの僅かな光源が倒れて途絶えた。男の誰何に答えたのは、光源の近くに立っていた筈の男の吐き出す、気の抜けた笛の様な断末魔の呼吸音のみ。 男は咄嗟に、壁に背でぶつかりながら腰の得物を抜いた。その瞬間、電源が回復したのか蛍光灯が目障りな明滅を繰り返しながら点灯する。 その下で。 仲間の首を中程まで綺麗に断ち切った、刃の閃きが厭になる程はっきりと見えた。 * 刃の群れの中に、突如として気の抜けた電子音が響き渡る。 緊張感を否応なく削ぐその音に、坂田をぐるりと取り囲む隊士らからは狼狽の気配。誰の音だ?無言で視線を游がせる、そう言いたげな表情たちのやがて行き着いた先は、彼らの中央に佇む一番隊隊長の元だった。 部下の視線に促されたと言う訳では無いだろうが、沖田は坂田へと向けた刃の切っ先を僅かも揺らがせる事なく、顔を顰めながら自らの懐をまさぐって携帯電話を取りだした。予想通りに電子音の出所らしいそれを──着信を寄越した相手の名の表示された液晶を一瞥する彼の表情は、何か楽しい事でも取り上げられて不満を顕わにする子供そのものの様だった。 出ようか出まいかを悩む様なその躊躇いは殊の外真剣であった。重さと意味と損得とを短いその時間で考えた挙げ句、沖田の出した結論は大人しく電話に出る事であった。果たして、不承不承ながらも上司の意に従う事を間接的に決断したその態度は、彼も少しづつ大人へとなりつつあると言う事でもあったのか。 「はい」 応答は溜息とほぼ同時。その侭沖田は電話の向こうの上司の声に耳を傾けていたが、やがてやれやれと大袈裟に肩を竦めて見せると、坂田へと人の悪い笑みを向ける。 「……作戦終了、だそうで。命拾いしやしたねィ」 そうして携帯電話を握った侭の片手で器用に納刀すると、周囲の真選組隊士らも沖田に倣って次々戦闘態勢を解いて行く。緊張感の終わりを感じてか、安堵の溜息をこぼす者らも少なくない。 「尤も、旦那の方はその気じゃ無かったみてーで残念でさァ」 言って口元を態とらしく歪めてみせる沖田の視線の先、坂田の右の手には、刃ではなくただの土産物の、柄に洞爺湖と彫られた木刀が握られていた。 * よもや、救援が来るなどとはこれっぽっちも思われていなかったのだろう。軽率で間抜けな行動を取った挙げ句踊らされた真選組副長ではあるが、危機には常に予防線を張るぐらいの真似はするし、何より土方は警戒心だけは人一倍強いのだ。 『ご無事で』 血の滴る刃を一閃させて、手にしたスケッチブックにそう書いた言葉を見せて寄越す斎藤へと、土方は正直に「助かった、終」と労いの言葉を投げる。こくりと無言で頷くだけの、静かな部下の周囲にはまだ新しい亡骸が無造作に転がっている。 「ご無事で」 続けて、無造作な足音と共に上階から現れた地味な部下は、端から解っていただろうに、態とそんな事を言って寄越して来る。闇に紛れるつもりだったのか、地味顔が更に地味になる様な真っ黒い、忍者のコスプレでもしている様なその恰好を一瞥するだけで特に何も言わず、土方は捕まった時に奪い取られた自らの携帯電話を拾い上げた。 居場所を悟られまいと携帯電話の電源を切る程度の知恵は働けど、通話履歴のチェックまではしなかったらしい。電源を落とされる前の最後の発信時刻は、土方が夜道での襲撃を悟った頃になっている筈だ。 その通話時間は僅か十秒にも満たない。山崎の連絡先へとコール音だけを鳴らして直ぐに切っている。かけ間違いか操作間違いかとしか思えない様なその発信だけしか土方から伝えられた情報は無かったのだが、こうして救援が到着している以上、どうにかなったらしい。 「坂田副長も、同じ事して来ましたよ」 どうにか、の内容を曖昧に想像しつつ携帯電話をぼんやりと眺める土方に、まるで答える様なタイミングで山崎がそう口を開いたので、促す視線を思わず向ける。 「無言且つ数秒の発信だけ寄越して来たんです。で、先の副長からの発信もありましたし、これは坂田副長にも何かあったなと思いましたんで、直ぐご自宅を訪ねてみたんです。そしたら副長が捕まっている動画を流してるタブレットが置いてありまして。で、その動画サイトから撮影元を解析して、何とかここを突き止められたって寸法ですよ」 「……そうか。解析班には後で礼を言わねェとな」 言葉の途中から口端を下げた、土方の言い種に山崎は僅かに苦笑を浮かべるのみ。 実際、土方の捜索には深夜から朝まで大層苦労させられていたのだろう、山崎の説明調子には得意気と言うよりは疲労と安堵の色が濃かった。 そこで土方は思い出し、携帯電話を操作して沖田の携帯へと発信する。聞いていた限りでは坂田を止めに現れたのは沖田だった様だ。早めに止めておかなければ、冗談でも大惨事を起こしかねない。 「総悟を向かわせたのはお前か?」 「はい。動画サイトの解析の間に。坂田副長は俺たちを信じてヒントを残して行ったんだとは解っちゃいましたけど、万一副長を救出出来なかったら……、まあ、その。やりかねないな、とは思いましたし」 「…だろうな」 コール音が鳴り響く合間に問えば、山崎から返ったのは概ね想像通りの答えだった。何よりも土方を助ける事を選んだと言う、坂田の行動はそんなにも解り易いものかと思い、土方は降り積む気鬱さを払う事は取り敢えず諦める事にした。 取り敢えず、副長同士の不仲と言う構図を今更已めるつもりは土方には無いのだ。今回の件について後で何かと詮索されたとしても、知らぬ存ぜぬか、適当な理由でも作っておく必要があるだろう。 まだ、真選組は、土方は、坂田銀時と言う男を失う訳にはいかない。坂田は、唯一此の限りしか存在し得ない、己が裏切らない、己を裏切らない、己より先に斃れる事の無いだろう、ただ一人の人間だからだ。 坂田が、土方の重んじる真選組を護る事に同意するその限りは、土方は坂田と言うもう一人の副長を護り続ける。幾度疑心を抱こうが、不満に気付こうが。私情であると認めながら。それが、真選組を損なう事にならない限りは。絶対に。 《はい》 「こっちは片付いた。作戦終了だから物騒なもんはとっとと引っ込めろ」 幾度目かのコール音の末に漸く電話に出た沖田に、土方はそう一言だけ投げた。すれば、案の定か受話口の向こうからは不満げな吐息が返る。 沖田の事だ、万一の時の坂田への牽制役だと山崎に言われていた所で、坂田と本気で剣を交える事の適う好機だとでも思っていたに違いない。彼の心境は些かに複雑が過ぎて土方には最早是正の容易に出来る事では無い。故に土方は「解ったらとっとと撤収しろ」と重ねて、努めて事務的にそう言ってやった。年上の友のお願いと言うよりは上司の命令とはっきり示してやった方が多分良い。 ふん、とも、ふ、ともつかぬ息を吐いた沖田はそれで一応諦めの態勢に入ったらしい。電話の向こうで撤収を告げる様な声が放たれるのを聞いて、土方は軽く咳払いをした。 「坂田はそこに居るのか」 《訊かねーでも解ってんでしょうに。──旦那ァ、ラブコールでさァ》 吐き捨てる様な言葉と共に僅かの雑音。沖田が携帯電話を坂田に投げるなり何なりしたのだろう。ややあってから《無事か?》と坂田の声が耳に届く。 「あァ」 《おめーにしちゃ、まあよく堪えた方じゃね?》 「てめぇが、俺を信じろ、仲間を信じろとか抜かしやがったからだろうが」 頷くなり苦笑いと共に言われて、土方は舌打ちをする。見なくとも坂田が、土方が襲撃や誘拐と言う状況に解り易い短慮を起こさなかった事をからかって笑っているのは解った。 「………今更、てめぇが裏切るなんざねェって、解ってんだよ。だってのに、俺の好きにすりゃ良いとか身勝手な事抜かしやがって」 その得た様な笑い声に、まだ坂田の周囲に沖田やその部下らが居る事を思ったものの、土方は遠回しに一応そう抗議を投げずにはいられなかった。人が一体どんな思いで居たと思っているのか。そんな言葉を浮かびかけて、然し口には出さず押し込める。これではまるで痴話喧嘩の台詞の様だ。 《またまた。ちょっとは疑ってた癖に》 「それは当然の反応だろ。手前ェの胸に手ェ当てて考えてみやがれ」 笑いながら言う坂田に、苛々と土方は吐き捨てた。打算以上のものは必要無いと殊更に断じていると言うのに、いちいち食いついて仕舞う自分が情けなくも腹立たしいと思う。 覗いても見えぬ無明の先に、何があったのかを、どんな感情を置いておいたのかを、どうしたって意識せずにはいられないと言う事だけは心底に癪だった。 《ところで》 不意に、笑んでいた坂田の声のトーンが沈んだ。軽い気配を失った電話の向こうに向けて、土方は無言でその続きを促す。 《そこに、連中は居るのか》 坂田の指す者らが、嘗ての同胞と言う意味なのか、知り合いと言う意味なのか、単に土方に危害を加えた敵と言う意味なのかは、声の調子からは読み取れなかった。 恐らく、何故そんな事を訊く必要があるのだと土方が問えば、坂田は答えるだろう。その何れの答えであったとして、無かったとして。それでも土方は問うと言う、畏れの可能性に触れる選択肢を端から除外している。 「………いねぇよ。もう」 何を意味しているものであったとして、土方はそれに頓着するつもりはなかった。真選組副長の坂田に、この事についてを関わらせるつもりはなかった。それが信頼故のものなのか、疑心故のものなのか。解りたくもないし解らなくても良い。 《そうか》 それが、信頼の顕れであったのか。或いは好きに決めろと己で宣言した通りにか。嘘だと恐らくは悟りながらも、何も疑いも疑問も挟む余地なくそう納得を示すと、坂田は別れの言葉の後、電話を切った。 途切れた通話を示す、無機質な音を響かせる携帯電話を折り畳むと、土方は足下に転がる、自らの血溜まりに転がりながらひうひうと掠れた呼吸音を繰り返している男の姿を見下ろした。 最初に山崎が電源を落とし、暗闇となった部屋に飛び込んで来たのは斎藤だった。彼の静かで確実な剣術はこう言った少数の制圧任務には実に向いている。また、常日頃から無口なだけあって口も固い。山崎の人選は最適だったと言えよう。 斎藤が幾人かを闇の中で葬るその間、土方は己に近付いて来ていた男の腰から得物を奪い取り、腕を戒めていた縄を切って反撃へと転じていた。 電気が再びオンにされるまでの僅かの時間で、斎藤は五つの屍を軽々拵え、土方は一つの屍と、一人の死に損ないを拵えた。 未だ一人とカウント出来るその男には、態と致命傷を与えずにいた。致命ではないが、手当をしなければ遠からず死ぬ。その程度だが。 編笠を被って覆面を巻いて、坂田銀時──白夜叉と言う彼らの英雄たる虚像に、まるで焦がれでもする様にしていたこの男は、このグループの恐らくはリーダーだ。聞き出せる必要がある事は聞き出してから葬るのが定石だ。 ごぼごぼと、血と粘ついた呼吸とを吐き出しながらも、男は土方の姿を爛々と光る幽鬼の様な目で見上げ続けていた。 そこに宿っているのは、幕府の狗に対する純粋な憎悪と、嫌悪。そして──英雄を奪った者に対する嫉妬。 彼らにとって坂田は紛れもなく裏切り者だ。だが、それでも猶、あれは眩しすぎる光であり希望であったのだろう。故に、その銀色の輝きを得る事の赦された、この人間が憎いのだ。 それだけを知れれば充分だった。土方を見上げるその瞳の奥で揺らぐ激情は、失ったものに焦がれ、奪ったものを憎悪するだけの、理由。己が死ぬ往く事さえも恐れず、ただただ信じた虚像を希い続ける、死者の眼差し。 悪い、と言う同情の素振りを見せる言葉さえ涌かなかった。土方は絶命までの刻限を、痛苦と共に歩み続けている男に向けて事務的に刃を振り下ろした。 それは情けが理由ではない。ただの、己と坂田を護るべき手段だったと言うだけだ。 『情報を訊き出さなくても?』 スケッチブックに描かれた斎藤の疑問の言葉には、山崎が土方の代わりにただかぶりを振る事で答える。 坂田の行動を監視していたこいつらの仲間も、そう遅からず捕まり葬られるだろう。何せ病院の一番近くに居るのは沖田の隊なのだから。もし他に仲間が生き残っていたとしても、大がかりな行動はもう起こせまい。 これで──この私怨で負う負債は、彼の老幕臣の息子の犯罪行為を咎める為の手間が少々増える程度だ。それですら所詮は些事に過ぎず、真選組の任務は滞る事なく流れて行くだろう。何人かの犯罪者が消えただけだ。いつもの通りに。任務の通りに。 事切れただの亡骸と成り果てた者らに、失われた英雄を求める妄執に、哀れだと思う気持ちは涌かない。所詮己も同じ穴の狢なのだから。 歪で危うい、そんな日々に再び帰る為、土方は無言でそれに背を向けた。 旧い時代に拘る攘夷浪士って、頭が固くて新しいものを受け入れられないイメージ。利口じゃないのは確かだけど、その頑迷さが信念でもあるって言う。そんな感じ。 ← : ↑ * * * 蛇足なんですけど言い訳もしたいジレンマですが、どうでも良い方は黙って回れ右推奨。 W副長の続きと言うか派生と言うか。な話でした。基本的にこのW副長ネタは共犯者がテーマ。腹なんてとっくに割ってるのに割り切れてない土方を、人生割り切りすぎな坂田が必死で口説いて同じレベルに落ち着こうとする話。…いやなんか違うな。 一応、坂田が土方に執着している理由的な設定はあるんですが、長くなるし逸れるしでまたカット。 なお近藤さんはこの後無事に退院し、また隊内は「お前どっちの副長派?」みたいな現状維持に戻ります。そんな真選組の危ういけど成り立ってる自転車操業的な日常。 あ、斉藤は同郷なのもあってどっちかと言えば土方派です。総悟は原作通りの近藤派ですが、坂田の事が嫌いと言うより、坂田が近藤土方沖田の三者の関係を変化させちゃったのが厭だと言う感じの難しい年頃です。 英雄に抱くのは身勝手な憧憬と希望と過去の残滓。 情人に想うのは身勝手な信頼と保証と畏れの本心。 ▲ |