モエかん本篇に至る状況説明

※公式設定準拠。多少個人的な解釈をしている部分もありますが、大体は設定まま。
ストーリーではなくただの説明箇条書きです。
設定説明と被る部分もあります。
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 ・世界には五行五人のナーサリークライム(NURSERY CRYME)と呼ばれる存在がおり、主人公の神崎貴広はその中の一人で、水気を司っている。



 ・ナーサリークライムはそれぞれの属性を無制限に自由に扱う事が出来るほか、不死性を有しており、当人たちは自らを「人」と言うが、実際にはほぼ人智の及ばぬ神様か異物。
 ・ナーサリークライムを滅する事が出来るのは同じナーサリークライムの相剋存在だけ。それ以外では、肉体がバラバラになろうが何だろうがいずれ再生して仕舞う。要するに死ねない。
 ・ナーサリークライム五名はそれぞれこんな感じ。
 土気:極東日没→隙あらば水気を滅したい
 木気:榊千尋→消滅中
 金気:霧島差異→カンパニーの影の主でありラスボス的存在
 火気:?→不明
 水気:神崎貴広→主人公
 
 ・貴広は「覚醒」するまでは幼生体と言う子供の姿で存在し続け、時に死んで再生したりしながら生き続けて来た。この間は力も持たない普通の子供と同じで、同じナーサリークライムであっても発見は難しかった。この幼生体状態が他のナーサリークライムにもあるものかどうかは不明。
 貴広の場合は恐らく死ぬ度などに記憶が飛んでいたが、これが摂理によるものなのか、当人の無意識によるものなのかは不明。
 
 ・幼生体だった貴広はある時に金気のナーサリークライムである霧島差異に発見され、水気の相生の理にある金気に因って無理矢理に覚醒させられる。それに因って世界中の水気が活発になって世界を大災害が襲い、世界大戦を引き起こした。
 2106年12月25日。その日はJesus and Mary Chainと呼ばれ、世界の滅んだ日とされている。
 ・差異の目的は嘗て自らが相剋で滅した木気を司るナーサリークライムの榊千尋を再び蘇らせる事。その為にも木気を相生で生み出す水気の貴広の存在が鍵になるとし、自らの目的を遂げる為には彼をどうするか手段を選ばない状態。
 ・その為に差異は嘗て色々と暗躍し、カンパニーと呼ばれる巨大合同企業を創らせ、世界のあらゆる技術や情報を統制及び確保。自らや貴広を用いて、人類にとってその力が絶大なる兵器となり得る、ナーサリークライムと言う存在を研究させたりもしている。
 ・扱い易くする為か研究目的でか、貴広の力を大幅に切り離したりもしている。分けられた力は恐らく貴広の無意識で人の形を取っており、Alice Firstと呼ばれる存在として封印されている。公には暴走し制御出来ない為に封印した人造兵器と言う扱い。
 なお、差異も同様に自らの力を自らの意志で切り分けて別の「人間」を作る事が可能で、それが後々に貴広の秘書(兼監視役兼守人)となる霧島香織である。
 
 ・記憶を消された貴広は無自覚の侭にただの人間として、カンパニーの特殊部隊の養成所に送られて、そこで個人兵器と言って良いレベルの力を磨き、やがてカンパニーの一部署である特殊情報課伊部隊「PIXIES」の隊長に就任。
 水気の形質の一つであり「漆黒」と称される影の様なものを操る異能として、他様々な異能を持つ部下5名+30名隊員を率い、PIXIESは世界中に最強の名を知らしめた。
 取り分け中でも貴広を含めた六天と称される者らは、正しく個人でありながら世界最強レベルの存在であった。
 ・当初から貴広は、人類にとっては「世界に五人だけいると言われる超強い存在」程度の認識であった、ナーサリークライムであると呼ばれており、当人も水気だの五行相剋相生だのナーサリークライムの特性だのの理解は一切していないが、自分がナーサリークライムである事は本能的に解っていた。
 
 ・そんな貴広らPIXIESはかねてよりカンパニーに敵対し、世界にナーサリークライムの名を恐怖或いは脅威として知らしめていた、土気のナーサリークライムである極東日没と交戦。朱キ日と呼ばれる災害を引き起こし、北米大陸の殆どが沈んだ。
 ・然し水気は土気の相剋が理。それを知らず、更には力が不完全にされている状態の貴広に勝ち目など無く、当然敗北。
 水気のナーサリークライムとしての消滅寸前にまで追いやられ、漆黒の力と右足とを失い、エージェントとしての能力を削がれた事で現役引退。
 
 ・なお、貴広の左遷と同時にPIXIESの残る六天(五人)はカンパニーから逃走。追われる身となりつつも未だに、力も気力も失っている筈の貴広の部下として様々な事に協力を惜しまずにいる。
 その理由としては、彼らは神崎貴広と言う存在に、ナーサリークライムと言う絶対的なものに惹かれ続けているからだろうと端的に語られており、実際に真霧島ルートのエンディングでは、Alice Firstに分けられた力も取り戻してナーサリークライムとして完全覚醒した貴広の眷属として共に行動している事が描かれている。

 ・朱キ日以降、貴広は2563号島と呼ばれる世界の最果ての、最低ランクのメイド養成所の所長として、要するに左遷、島流しにされて無気力に社畜の日々を過ごす羽目となる。
 ・だがそれは実は差異の意向であり、南洋と言う水気に囲まれ、岩が多く土の少ない安全圏である島で貴広の再覚醒までを護る為だった。
 その一環として、所長秘書として霧島香織と言う、霧島差異の分身であって力を全て預かった存在が貴広の監視役であって守役に送り込まれた。


 ↑ここまでがいわゆる十年前の事。
 ↓ここからが十年後こと本篇の時間軸。

 
 ・そして朱キ日から十年後、力を失い穏やかに過ごしたいだけの貴広を中心に、再び彼の物語は動き始める。
 ……と言うのがモエかんゲーム本篇のスタート時の状況となる。


 ・霧島に貴広が心を許し過ぎた結果のストーリーが、真霧島ルートであって、設定を全て拾っていると言う意味では正史。
 ・大雑把に言えば、貴広が再覚醒した事などで香織が役割を終えて消滅。霧島差異に戻り、更には今まで差異が貴広を掌の上ころころしていた事も判明し、香織を取り戻す可能性を信じて貴広は差異と完全に敵対。ナーサリークライム同士の闘争は世界を巻き込み終わらない。…と言った、俺たちの戦いはこれからだ!エンドとなる内容。
 

 ・設定上で出てくる剣呑な話としては、人類もナーサリークライムの力をある程度解析していると言う要素もあり、ナーサリークライムを人間が凌駕する日も何れ来るのかも知れないと言う部分もある。
 人工的な紛い物で使い捨てとは言え、漆黒の力を付与したアンドロイドなども登場している。
 ・また、Alice Firstに切り分けられた力も、漆黒の因子として強化人間などがその身体能力を更に向上させたり、多少の再生能力を得たりと言った事に使われている。貴広の感知していない所で、その力は人を殺し続けている。







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