五棺桶島 / 20 彼は、先頃まで意識を乗せて操っていた島民から慌てて意識を逃がしていた。それでもコンマ何秒か、木刀が島民の身体にめり込む方が早かった。肉体を打たれた痛苦に端末虫が藻掻く、そのダメージが意識を乗せている彼自身にもダイレクトに伝わって来る。 ダメージに揺らぎながらも、すかさず意識を『本体』の元へと戻し、命じた侭に目の前の銀髪の侍を仕留めるべく刃を振りかぶらせる。今なら侍は隙だらけだ。容易に殺せる。 端末虫を入れた島民はかなりの数がこの侍に因って無力化されている。もうこの侍を通常の手段で味方に付ける事は忘れた方が良い。大丈夫だ、まだ他にも手足と成り得る予備の人間は一応二人残っている。 この侍は危険だ。この男の身体が好戦的に向かう以上に、危険だ。 然し彼が土方と言う男の肉体に意識を戻した時、その身体は予期せぬ動作をしていた。恐らくは端末から意識を戻す寸前にダメージを受けた事に因る、意識伝達のタイムラグが生じたのだろう。 そんな理解と同時に、彼は自らを宿した男が己の肉体へと刃を突き立てるのを見た。端末虫の完全に根ざしていない脳から自らの意識として、その痛苦が彼の小さな身を駆け抜ける。 がくりと膝が崩れ、紅い血が地面に滴り拡がって行く事に彼は恐慌状態に陥った。今まで危機が迫る度に身体を乗り換えて来た彼には、その生き物には、それは全く理解の出来ない衝撃。 端末虫が完全に介されていない肉体のダメージは、意識を乗せた彼にその侭伝わる錯覚を与えた。それだけではない、何より、自らの命まで手段と換える、侍と言うイキモノに激しい嫌悪と畏れとを抱かずにいられない。自壊と自死を命じる事は生命としてあってはならない事だ。 腹を斬るなどと、よくこの宿主も口にする言葉ではあったが、まさかそれを実践するなど信じ難かった。況してそれが、自らの身ごと彼を止める為の手段の一つとして迷わず取られたなどとと言う事は。 逃げよう、と彼は決断した。この痛覚と死の気配から逃れる為には、この宿主を棄てる他無い。幸い近くには端末虫の根付いた寄生体がまだ沢山居る。それの一つにでも取り敢えず乗り移れば良い。 この極小の身が、闇の中目につく筈がない。思って彼は宿主の身体の裡を泳ぎ、最も近い口から外を目指した。喉を通る時に刺激を与えれば宿主は異物感に咳き込み、小さな彼の身体を自らの作った血溜まりの中へと吐き出す。 夜であったのが幸いだった。どうとでも逃げれる。どうとでも寄生出来る。この身は小さく脆弱である代わりに、そうやって生き抜く術に長けているのだから。 然し彼は地面へと落下する寸前、不意に差した翳りに気付いた。小さな身を捩って見上げてみれば、つい今し方まで宿主であった男が刻む笑みと、その直ぐ横に佇む銀髪の侍の姿とが見えた。 そう言えば、この侍に寄生した時、坂田銀時と言う名以外にももう一つの呼び名があった事を彼は不意に思い出していた。 白夜叉。 それは鬼の名。この国に伝わる悪魔だか怪物だかを指す言葉。 そんなものはこんな未開発の辺境にさえ最早存在していない、想像上のものでしか無いと思っていたが── 『これ』が正しくそれか。 そう思ったが先か。振り下ろされた木刀の切っ先は、血溜まりへと落ちた小さな、糸くずの様な存在でしかない彼を、違えず叩き潰していた。 * 余りに小さなそれに手応えなどと言うものは無かった。ただ、木刀を地面に突き立てた瞬間、島民たちが一斉にその場にばたばたと倒れた事で、どうやら『本体』を潰すのに成功したらしいと銀時は知る。 思わず漏れたのは疲労と安堵に草臥れきった溜息。『本体』が見えたのは殆ど偶然だった。と言うより突如咳き込んだ土方に注視した時、それが闇の中だと言うのに妙にはっきりと見えた気がしたのだ。 銀時は自らの血に膝をついている土方の前に屈み込むと、未だ血を流し続けている傷のある腹部──否、左腕をそっと掴んで寄せた。 傷口は深いが刃の鋭さもあって小さく見えるのにその分痛みそうに見えた。銀時は自らの着物の袂を乱暴に裂いて、深く刀の裂いていった傷口に当ててやる。 「……上手く欺せたみてェだな」 失血でか、何処か青白い顔で土方が言うのに、銀時は「ああ」と頷いてやりながら、白い布地を瞬く間に紅く染めて行く傷口へと布を固く巻いて縛り止血の応急処置を行った。 土方が刃を突き立てたのは腹部ではない、その前に差し入れた自らの左腕にだった。結構に派手に出た血と痛みとに、『本体』は土方の身体がもう使えぬとでも錯覚し飛び出し逃げようとしたのだろう。今まで寄生した生物の肉体に頼って来た余り、碌に身体のどの部位の感覚さえ解っていなかったのかも知れない。 土方の呟きは勝利の響きと言うより、まさか上手く行くとは思わなかった、と言う純粋な驚きの様であった。事実その通りだったのだろう。突如切腹でもするかの様に自らに刃を向けた時には銀時も肝を冷やしたが、最後まで土方を疑うつもりは無かった。 「寄生されてた奴らは全員…、まあこの通りみてェだが、おめーの方は?」 「……多分、端末虫ってのは本体の死と同時に全部制御を失ってるみてェだから、放っておいても分解されて死ぬとは思う。まあ、正直頭痛が酷すぎて、この侭無事に済むかどうかなんざ解らねェ」 止血措置を施した左腕を自らの身へと寄せながら、珍しくも弱々しい声で、土方。その呼吸は未だ荒く、頭は言う通り酷く痛むのか顔を顰めており見るからに辛そうだった。端末虫が死んだとしてもそれは言うなれば脳に出来た小さな腫瘍の様なものなのだ、消えると言った所で身体に、或いは脳にどんな後遺症を残すかは解らない。 額に玉の様な汗を浮かべてぜいぜい呼吸を繰り返す土方の身体を自らに寄り掛けてやりながら、銀時は湿った黒い髪を労いと安堵を込めてぐしゃりと撫でてやった。大人しく背を預けて来ている土方に抵抗の気配は無さそうだが、寸時寄った険しい眉間からすると、単に払い除けようと試みる気力が無いだけの様だ。 鬱蒼と茂った夜の森は先刻までの──否、常の静けさを取り戻して静かだ。風の余り無い夜、草を揺らして騒ぎ立てているのは控えめに鳴き交わす虫たちしかいない。ついさっきまでの間にここで何があったのか、それさえも忘れそうになる程に普通の夜の風景しか最早そこには残されていない。 銀時は倒れ伏した島民たちを視線だけで見回す。土方の話では、攘夷の徒として戦時下、幕府や天人の支配に抗うべく集まったと言う人々。或いはその子供たち。夜の森に現れた彼らの眼は一様に白く死者の様に濁っており、山崎に釘を刺される迄も無く最早死体かそれ同然のものなのだとは直ぐに知れた。 この連中が移住当初の様に、今でも反幕府や反天人を謳っていたのかどうかは解らない。それを探る機会は永遠に失われて仕舞った。世論を恐れ手を出さずに、或いは伸べられずに放置された離島は、島民たちの望む・望まないに限らず閉ざされ閉じ込められたのだ。 そして今、密やかに暮らしていた島民は全て消えて、亡骸の山だけが森に転がっている。彼らにとって今回の出来事は正しく天災でしか無いものだっただろう。回避出来ない悲劇を他に何と呼ぶかは容易く思いつきそうもない。強いて言うならば人災だが、その規模が大きければ同じ様なものだ。 それでも、動く死体の様な有り様であっても、銀時や新八は一度は人間として彼らに触れた。操られていた故のただの演技や模倣であったとしても、彼らはその悲劇の日まで、島に今まで続いていた筈の日常生活を行っていたのだろう事はまざまざと知れた。 先日まで自らの意思で行っていた農作業の手ほどきをしてくれた姿は、どう思い出してみても人間の営みの姿であったからだ。 その事実を思い出せば、矢張り心に重く来るものがある。それは後悔でも感傷でも無いが、重たく肚の底が冷える様な厭な感覚だ。 同時に身勝手にも思う。新八や、神楽や──そして何よりぎりぎりの所でつい今し方危機を脱した土方が、『ああ』はならなくて良かった、と。 「…………俺が、アレに支配された侭斬りかかってたらどうするつもりだったんだ」 やがて、酷い頭痛を堪えているのだろう、眉間に易々消えそうもない深い溝を刻んだ土方がぽつりとそうこぼすのに、とりとめもない思索から戻った銀時は態とあからさまな溜息をついてみせた。 「だから、信じてなきゃ背中なんざ任せねェつったろ」 「だから!どうして俺をそんな容易く信用なんざしたんだって訊いてんだ、」 銀時の語尾に重ねる様に声を張り上げてから、土方はぶり返した頭痛にか顔を顰めた。無意識の防衛でか背を丸めようとしているのか、銀時から離れようと藻掻いて、這う様な姿勢で地面に転がる。 無茶すんな、と引き戻そうとした所で手をはたき落とされ、銀時はこちらを睨む様に見上げて来ている土方の姿を仕方なしに見下ろした。そうして暫し待っていると、土方は幾度か呼吸を整えてから軋る様な声で言う。 「てめぇには、てめぇの護るもんがある筈だろうが。あの時てめぇが本来なら優先しなけりゃならなかったのは、警察として一般人を護るのが義務だとか宣っておきながら、あっさり寄生だかなんだかされててめぇらに危険を招いた様な奴じゃ無ぇだろ」 信じているなどと軽く言いやがって、と最後に吐き捨てる様にそう言って俯く土方の背中を、銀時はぽんと叩いてやる。らしくない物言いだとは思ったが、要するにこれはよくある癇癪なのだろうと気付いて仕舞えば、年齢の近い男の愚痴も駄々をこねる時の神楽と何ら変わらない。 「まぁそれ言われると銀さんも結構立場無いんだよね。何せ真っ先に寄生とかされたらしいから。そんでおめーを騙し討ちしたっぽいから」 「民間人に巻き込まれた責を負う義務は端からねェし騙し討ちも食らってねェ。食らったとしてもそれは俺の油断に対する責任にしかならねェよ」 土方の吐く苛々とした言葉の調子から銀時は、彼が珍しくもかなり本気で気に病んでいるのだと気付かせられた。内罰的で苛烈な精神が己の作った瑕疵を許せないのだろう。銀時は面倒くさい思考の谷底に落ちて行こうとしている土方の背を一撫ですると黒髪の頭をぐしゃりと混ぜた。また払い除けられるかと思ったが、今度は土方に動く気配は無い。 「おめーがお巡りさんだから、なんてこっちも言い訳にする気は無ェから心配すんな。そもそも警察なんてのは好かねェけど、熱心なお巡りさんの事はいつだって信じてら」 「……幕府の権威の無ェ所じゃ、警察なんて口先だけのもんでしか無ェだろうが」 拗ねた子供の様な弱々しい反論に、銀時は浮かびそうになる笑みを堪えた。己の不甲斐なさが招いていたかも知れない事態を恐れ、それを回避させてくれた助力に感謝する反面で結局は己を責めずにいられない、不器用で自分にばかり厳しい損な性分の鬼の子が、こんな時だと言うのに微笑ましく思えてならなかった。 「おめーはさ、幕府に命じられて真選組の副長やってる訳じゃねェだろ」 それに、確信はあるのだ。寄生されているのが逆だったとしても、きっと土方も同じ様に銀時の事を信じただろうと言う、青いけど確かな信頼があっただろうと。 「江戸だろうが孤島だろうが、何処に居たっておめーは真選組の副長だろ。おめーがそう在ると決めてる限りは、信じるにも背中任せるにも躊躇いなんざ今更ある訳ねェんだよ」 撫でていた頭を自らに引き寄せてそう言うと、銀時はびくりと僅かに竦んだ土方の隙に入り込んだ。幾度となく戯れの様に触れ合って来た身体だが、思えばこんな単純な溝さえ埋めようとした事は無かった。 「解った風な事を、」 「生憎、おめーよりは解ってら。…惚れてる相手の事なんだ、見誤って堪るか」 思い出した様に反論や抵抗を行動に起こそうとする土方の耳元に口を寄せてそう、少し早口で銀時は言った。セフレだと都合良く名付けて放置して来た隙間にその意味が落ちて行く様にと思って、引き寄せた頭を掴む手に力を込める。 「──……」 腕の中で土方の絶句する気配。馬鹿か、と罵る言葉が聞こえた様な気がしたが、聞こえぬふりをした。お前こそ、とは心の中でだけ返しておく。 「……頭ん中掻き回されて気分は最悪だわ、てめぇには無茶振りさせられるわで散々だ」 胸の中の支えを吐き出す様な調子で息を吐いてそう言うと、土方は舌を打って目の前の銀時の肩をがつんと拳で殴った。 「目の前でコイビト寝取られたみてェで、こっちも気分は最悪だったけどな」 ぼそりとそう呟いてみれば、銀時の肩を殴った侭の姿勢でいた土方が「へ?」と言いたげな顔を持ち上げた。思わぬ事を言われた時の様に瞠られた目は、然し次の瞬間には眉間に皺を寄せて細められて仕舞う。 「…、何が恋人だ、セフレみてーなもんだろうが」 「…まあそれも、後でゆっくり考えてみねぇ?おめーは厭がるかも知れねェけど、銀さんとしてはいい加減セフレから昇格してーんですけど」 「………」 「困ると黙るのもおめーの癖だけど、否定したい時は反論を絶対するのも癖だよね」 「…………」 つまり何も言わないのは肯定か図星かだろ、と言う銀時の指摘に、どう答えた所で薮蛇だと思ったのか、土方は黙り込んだ侭さも厭そうに再び舌を打った。 そんな解り易い態度に、何だかむずかる子供に理詰めで迫っている心地になって、銀時はまあ焦らなくて良いかと思い直す事にした。一時はどうなる事かとは確かに案じたが、今はこうして二人とも、否、五人共に無事なのだ。江戸に帰ってからまたゆっくり話せば良いかと、意識してあっさりとした声音を作って言う。 「まぁアレだよ、とんだ旅にはなっちまったが、勤勉なおまわりさんのお陰で助かったのは確かだしね?無事江戸に戻ったら、」 言いかけた所で、上空に異音を捉えて思わず二人同時に空を見上げる。未だ夜の黒い気配を保った侭の天頂は木々の天蓋に遮られ星ですら碌に伺えないが、見えずともその音がヘリコプターの音だと言う事は解った。 「山崎が緊急信号を鳴らしたのか」 音は聞こえど姿の見えぬヘリコプターを探す様に頭を巡らせながら、土方。期せず発言を遮られた形になった銀時は肩を竦めて応じる。 「回収地点に辿りつけねェでも、せめて見晴らしの良いポイントには出ねェと」 「……だな」 言って立ち上がろうとする土方の手を引いてやれば、厭そうな顔はしたものの払い除けられはしなかった。 立ち上がった土方は、一度足下の血溜まり──の中に沈んだ『本体』──を見遣ってから、周囲に累々と連なる屍の群れへと視線を次々投じた。幾ら幕府にとっての犯罪者たちとは言え、これ程の犠牲が強いられた事に警察として何か思う所でもあるのだろう。鼻の頭に皺を寄せてやりきれない様に溜息をついてみせた。 「島にとっちゃ大惨事だ」 出来るだけ軽い声を装って銀時がそう言えば、土方は一つ頷いてから歩き出す。失血は結構なものだろうが、前に進んで行くその足取りに危うい所は無い。 「受け入れねェって事は、何の意も齎さなかったって事だな…」 やがて土方がぽつりとこぼした呟きに、銀時は幾つか返す言葉を浮かびかけたものの取り敢えず呑み込んでおく事にした。 幕府への恨みや純粋な思想で戦う意志は無く、純粋に攘夷として夷敵を受け入れず拒絶していた者らもあの頃には多かった。否、あの頃でさえ多かったのだ。攘夷戦争の初期であればもっと多かっただろう。当初の彼らの『受け入れない』思想は、戦いでもあったのだ。 孤島での生活が万事順調であったと言う事は無いだろう。寒さや餓えや病に苦しむ事だって少なくはなかった筈だ。彼らを見過ごして来た幕府にも責はあるが、少なくともその結果だけは神にも世界にも縋らず、幕府に背を向ける事を選んだ事実に対する自明の理でもある。 「……認めて、受け入れてりゃ、もっとあっさり世界ぐらい変わってたかも知れねェのにな」 そう呟くと土方は額に腕を翳した。続く銀時も、森を抜けた先に拡がる、水平線を淡く染め始めていた朝日の眩しさに眼をそっと細める。 森を抜けて出たのは海岸線に程近い、岩の連なった波打ち際だった。少し沿岸部を回って歩けば海沿いの拓けた浜辺に出る筈だ。 ばらばら、と鳴り響く轟音と風とに誘われ頭上を見上げてみれば、徐々に昇り始めている白い陽光に照らされた黒いヘリコプターが、銀時らの姿を発見したのか旋回して近付いて来る。 「銀ちゃーん!」 「銀さーん!」 ヘリコプターのローター音に負けぬ大きな声。見れば、新八と神楽とが身を乗り出してこちらに手をぶんぶんと振っていて、乗務員らしい人間に窘められているのが見えた。 それを見て、知ってか知らずしてか土方がそっと安堵の溜息を吐くのが聞こえて、銀時は密かに表情を緩めた。いっそここでキスでもして既成事実を作ってやろうかと意地悪く考えて、まあ無理だけど、と直ぐ様に諦める。ただでさえ頑なな男の心をより硬化させる様な真似をしても意味が無い。セフレ脱却はこれから気長にやれば良いのだ。 ヘリは頭上を軽く旋回しながら、拓けた場所へ向かう様に指示し、そちらの方へと向かって一足先に飛んで行った。こんな岩場では着陸は勿論のこと、引き揚げるのも容易には行かないのだろう。 「俺もおめーも、とんだ旅になっちまったな」 遠ざかって行くヘリコプターを追う様にゆっくりと歩き出す土方に向けてそう軽口を叩けば、意外にも「最初はそう思ってたが、存外そうでもなかったな」と答えが返って来る。 何で、と銀時が問い返すより先に、土方は顔の半分だけを振り向かせてそっと目を細めてみせた。果たしてそれは頭痛に因るものなのか、笑みであるのかは解らなかったが、 「てめぇに会える筈なんざ本当は無かったんだからな」 ヘリの姿は遠く、辺りには誰も居ない。目の前には少しだけ気配を軟化させた、セックスフレンドかそれ以上の人の姿だけ。 今度は迷わず、銀時は手を伸ばした。 。 ← : → |